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あなたは大丈夫?インスタのストーリーズにおけるトラブルと注意すべき投稿を解説

トピックス 2022.02.11 あなたは大丈夫?インスタのストーリーズにおけるトラブルと注意すべき投稿を解説

写真や動画をアップするといった通常の投稿に加えて、ライブ機能として使うことが当たり前となったInstagramのストーリーズ機能。

自分自身の日常の様子を伝えようと、一日に何度も更新する人も少なくありません。しかし、ストーリーズを辿っていけば、その人がどこで何をしているのかがすぐに分かってしまいます。

自身のライフスタイルを他人と共有するのが一般的になりつつある現代ですが、なにも考えずにインスタのストーリーズ機能を使っていてもよいのでしょうか。

今回は、多くの人が利用するインスタのストーリーズに潜むリスクと、注意すべき投稿内容を解説します。

通常のインスタ投稿よりも気軽な「ストーリーズ」とは?

Instagramとは

2010年にサービス開始された「Instagram(以下、インスタ)」は、文章よりも写真や動画をメインに投稿するSNSです。今やFacebookやTwitterと並ぶ「三大SNS」とも呼ばれ、幅広い世代の人が利用しています。

そして、2016年に提供されたインスタの機能「ストーリーズ」でも写真や動画を投稿できます。通常の投稿と異なる点といえば、ストーリーズに投稿した写真や動画は「24時間で自動的に削除される」こと。

通常のように自分自身がアップしてきた投稿一覧に記録として残るわけではなく、1日ですぐに消えてしまうため気軽に投稿できると人気を集めています。

気軽に投稿できるストーリーズ

また、ストーリーズにはライブ機能が備わっていることから、フォロワーとの関係を深めるために「インスタライブ」を行っている人も少なくありません。

このようにオンラインでさまざまな人と繋がったり、一時的に写真や動画を投稿したりできるインスタのストーリーズですが、その気軽さゆえにセキュリティの観点で油断している人も多いのです。

インスタのストーリーズで起こり得るトラブル

個人情報漏洩の危険性

ここでは、インスタのストーリーズの利用によって起こり得るトラブルをご紹介します。ストーリーズにはどのような危険性があるのかを知っておくことは、インスタを安全に使っていくために非常に重要です。

まず、考えられるトラブルといえば個人情報の漏洩です。24時間で投稿された写真や動画が自動的に消えるストーリーズですが、削除される前に誰かがスクリーンショットや録画をしている可能性があります。

たとえば「お店の名前が写っているけど、すぐに削除されるしこのまま投稿してもいいよね」となにも考えずに居場所がわかるような写真を投稿してしまうと、その写真を見た誰かにあなたの生活圏内を教えてしまうことになります。

いつ、どんな人がストーリーズをスクリーンショットしているのかわかりません。24時間が経って削除されたと思っていた画像がネット上に拡散される危険性もあるのです。

「著作権」や「肖像権」などの権利を侵害してしまうおそれがある

また、「ストーリーズにお気に入りの音楽を貼り付けて投稿しよう」「友達と一緒に旅行したときの写真をアップしよう」などと気軽に考えてしまう場合にも注意が必要です。

音楽や美術などを作った創作者の権利を守るための「著作権」や、自分が写り込んでいる写真などを無断で公開しないように主張する「肖像権」など、さまざまな権利を侵害してしまうおそれがあるからです。

このように「24時間で自動的に消える」といったストーリーズの特徴から深く考えずに投稿してしまうと、思わぬトラブルを引き起こす可能性があることを理解しておきましょう。

インスタのストーリーズで注意すべき投稿例

「現在地や生活圏内がわかってしまうような写真」には注意

次に、インスタのストーリーズで注意すべき投稿例をみていきます。

1つ目は前述の「現在地や生活圏内がわかってしまうような写真」です。たとえば「近所のイタリア料理店でランチしている写真や動画」をアップすれば、そのお店の近所にあなたの家があると知られてしまいます。

先にもお伝えしたとおり、インスタのストーリーズに投稿した写真や動画は不特定多数の人に見られます。

いつ誰が見ているかわからない状態で、現在地や生活圏内がわかってしまうような写真を投稿すれば、悪質なストーカーや嫌がらせといった被害を受ける可能性があるでしょう。

2つ目の注意すべき写真は「顔が写っていたりピースしていたりする写真」です。

最近のスマホのカメラは高性能なため画像を拡大して分析すれば、瞳の中に写り込んだ情報やピースした指から指紋を盗られてしまう危険性があります。

「顔が写っていたりピースしていたりする写真」には注意

このような写真を投稿するときは、あえて画質を落としておくとよいでしょう。

3つ目に注意したいのは「子どもが写っている写真」です。子どもの運動会や入学式といったイベントは、親にとっても喜ばしい行事のため思い出としてSNSに投稿している人も多くいます。

しかし、子どもの写真が流出すると、児童ポルノなどに悪用される危険性があります。これについては、顔を隠してアップするなどの対策が有効です。

インスタのストーリーズでトラブルを避ける方法

インスタのストーリーズでトラブルを避ける方法

最後に、インスタのストーリーズを利用するときに、トラブルを避ける安全な使い方をご紹介します。

まずはアカウントに鍵を掛けて、承認したフォロワーしか自分の投稿を見られないようにする方法です。いわゆる「鍵アカ」に設定すれば自分の投稿を見る人を限定できるため、トラブルに巻き込まれる可能性も軽減されます。

ただし、自分が承認したフォロワーだからといって、ストーリーズの画面をスクリーンショットして拡散しないとは限りません。鍵アカに設定しても炎上してしまうような過激な投稿をすれば、インターネット上に画像が広がってしまうケースもあるため注意しましょう。

インスタの設定からトラブルを招く可能性を減らせる

また、ストーリーズを投稿するときに「親しい友達」のボタンを押して投稿すれば、自分が設定している人のみに公開できます。

加えて、特定のフォロワーに対してストーリーズを見られたくないと感じている場合には、その人をブロックする非公開機能もあります。

このようにインスタの設定から、投稿内容でトラブルを招く可能性を減らせるのです。

とはいえ、写真や動画の内容には細心の注意を払い、よく考えてからアップすることは大前提です。

終わりに

リスクを念頭に置いて、日々の投稿を安全に楽しむ

今や個人のみならず、ビジネスアカウントとしても当たり前に使われるようになったInstagram。日常の体験をフォロワーと簡単に共有できるSNSで、一日に何度も投稿する人も珍しくありません。

しかし、多くの人と繋がれる魅力的なSNSであると同時に、一枚の写真からはさまざまな情報が読み取れてしまうリスクもはらんでいます。

そして、24時間で自動的に削除される特性をもつストーリーズは、通常の投稿よりも気軽に利用している人も多いでしょう。

本記事でご紹介したストーリーズで考えられるリスクを念頭に置いて、日々の投稿を安全に楽しんでください。

【参考サイト】

・インスタのストーリーの注意点!著作権・肖像権侵害(ネット誹謗中傷弁護士相談Cafe)
https://www.fuhyo-bengoshicafe.com/bengoshicafe-16354.html

・インスタグラムのストーリーズとよくあるネットトラブル紹介(ネットトラブルあんしんサポート)
https://nettrouble.docomo.ne.jp/pages/article92/

・【本当は危ない!】インスタグラムのストーリーを安全に使用するには?(colorful)
https://colorful-instagram.com/instagram-story-3

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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