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仮想デスクトップのイメージ

トピックス 2020.08.21 テレワークで注目の高まった仮想デスクトップとは?

2020年、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、テレワークの導入に踏み切った企業も多いことでしょう。

テレワークを行うための環境については、企業によって様々な形態が取られているかもしれませんが、中には初めて仮想デスクトップを利用された方もいらっしゃるかもしれません。

今回はテレワーク環境として改めて注目が集まっている仮想デスクトップの仕組み代表的なサービスについてご紹介していきます。

仮想デスクトップってなんだろう?

仮想デスクトップの仕組み

デスクトップ環境とは、コンピュータのディスプレイにツールバーやアイコン、背景画像などが映し出されているグラフィカルな環境で、WindowsやMacのパソコンにログインした直後に目にする画面のことです。

    仮想デスクトップとは、専用の仮想化ソフトウェアを利用して、コンピュータのデスクトップ環境を複数作りだす技術です。

例えば、Windows10にも仮想デスクトップ機能が標準で付いていますが、こういった機能を利用することで、1台のパソコンから複数のデスクトップ環境を利用することができるようになります。

また、切り替え先となる仮想デスクトップ環境を自社のサーバークラウド環境にすることで、会社や自宅・屋外などどこからアクセスしても同じ環境を利用することができるためテレワークにぴったりです。

仮想デスクトップ(Virtual Desktop Infrastructure)は、英語の頭文字をとってVDIと呼ばれることも多く、クラウドを介した仮想デスクトップサービスはDaaS(Desktop as a Service)とも呼ばれます。

VDIには「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類が

仮想デスクトップの種類

仮想デスクトップ環境は、必要なサーバーを自分で用意するオンプレミス型とサーバーの用意が不要なクラウド型の大きく2つの種類に分けることができ、それぞれ次のような特徴があります。

オンプレミス型

オンプレミス型は、企業などが仮想デスクトップを稼働させるサーバーなどを自前のネットワーク上に構築して、自分の端末から社内のネットワークを経由して接続を行う方式です。

利点としては、自前の環境なので柔軟にサービスを構築できることや自分の会社のポリシーに沿ったセキュリティ設定を行えるといった点があります。

また、異なる事業所間のネットワーク接続する作業も比較的簡単に行うことが可能です。

クラウド型(DaaS)

クラウド型は、自分の端末からサービスを提供する会社が用意している仮想デスクトップ環境にインターネット経由でアクセスする方式です。

仮想デスクトップ環境はサービスの提供会社が用意をしてくれているため、準備の手間や初期費用がほとんどかかりません

一方で、サービス利用料がランニングコストが発生することと、自分で用意した環境ではないためセキュリティや環境の設定などを柔軟に変更することが難しい場合もあ理、サービスを利用する前にそれらの点をよく確認しておく必要があります。

代表的な仮想デスクトップサービス

仮想デスクトップを利用する方法

仮想デスクトップを利用するには事前に環境の準備が必要となりますが、オンプレミス型とクラウド型で必要な準備は異なります。

ここでは準備の際に必要となる代表的な仮想化ソフトウェアクラウドサービスをいくつかご紹介します。

仮想化ソフトウェアの場合

自分で仮想デスクトップ環境を構築する場合には、自分でサーバーを用意して、仮想化したデスクトップ環境を動かすための専用ソフトをインストールする必要があります。

仮想化ソフトウェアでは、オラクル社の提供する「VirtialBox」やヴイエムウェア社の提供する「VMware Horizon 7」などが有名です。

クラウドサービスの場合

クラウドサービスを利用して仮想デスクトップ環境を用意する場合、自分が利用するパソコンがさえあれば、後はどの会社のサービスを利用するか検討しましょう。

有名なものにはアマゾンが提供する「Amazon WorkSpace」やマイクロソフトが提供する「Windows Virtual Desktop」などが存在します。

Amazon Workspaceには定期的なデータの自動バックアップ無料体験期間がついていたり、Windows Virtual Desktopは1台のサーバーで複数人のデスクトップ環境を準備できたりとそれぞれのサービスに特徴がありますので、利用目的に合ったサービスを選択しましょう。

終わりに

仮想デスクトップはテレワークを支えるとともに、自由な働き方を支える新たな形の業務環境です。

アフターコロナの新しい生活様式を考えたときにも便利な環境として利用できるのは言うまでもありませんが、テレワークに限らなくても利用価値が高い仕組みです。

これから今までよりも更に柔軟な働き方を行なっていく上で、仮想デスクトップ環境の利用は1つの大きな選択肢になってゆくのではないでしょうか。

【関連リンク】

・Amazon WorkSpaces(Amazon Web Services, Inc)https://aws.amazon.com/jp/workspaces/

・Windows Virtual Desktop(Microsoft)
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/virtual-desktop/

・VMware Horizon 7(VMware, Inc)
https://www.vmware.com/jp/products/horizon.html

・Welcome to VirtualBox.org!(ORACLE)
https://www.virtualbox.org/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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