トピックス 2019.12.26 年末年始のセキュリティ対策は大丈夫？長期休暇中のネット利用で気をつけたい3つのポイント

長期休暇を前に気分も盛り上がってきますが普段とは少し変わった状況となる年末年始の長期休暇。

今回はインターネットセキュリティの観点から、つい気も緩んでしまいがちな年末年始のお休み期間に気を付けておきたいポイントを3つの視点からご紹介します。

年末年始は一年間頑張った自分をねぎらってゆっくり休息を取る機会です。

外は寒く、ついつい家に籠りがちな季節ということもあって、スマホやPCなどのデジタル機器に触れる時間がどうしても普段より増えてしまいがちですが羽目を外しすぎないようにしなければいけません。

普段無い長期休暇はデジタル機器によって1年中酷使された目や脳、神経を休める絶好の期間でもあるのでオンラインゲームやネットサーフィンなどへの没頭のしすぎには注意しましょう。

年末年始にはアプリやゲームへの課金も増加する傾向がありますが、ある調査ではスマホゲームへの課金を後で後悔している人の割合は9割にものぼったという話もあります。

後で振り返った時に後悔しないように課金を行う際は節度を持つのはもちろん、スマホゲームへの課金は課金者の低年齢化と金額の高額化が進んでいるため自分だけでなくお子さんへの注意も忘れてはいけません。

デジタル機器の設定やネット上のサービスに登録しているユーザ情報の整理など「後でやろう」と思ってそのままにしているものはありませんか？

年末年始の長期休暇はデジタル機器の大掃除をする大きなチャンスです。

 Wi-Fiルータやスマホのデザリング、他人から覗ける状態になっていませんか？

パスワードをかけずに外部からアクセスが可能な状態になっていると情報の漏洩やその後の二次被害につながる恐れがあります。

スマホの容量だけでなく、あなたの大切な時間を浪費してしまうアプリ。この機会に今インストールされているアプリが本当に必要なのかを見直して、不要であれば削除してしまいましょう。

また、アプリのバージョンが極端に古いままになっていないかを確認しておくこともトラブルの被害を未然に防ぐためには重要です。

パソコンでデータの保存を行うローカルディスクのフルスキャンは実行に必要な時間が長くかかるため普段は何かと先延ばしにしてしまいがちです。

時間に余裕のあるこのタイミングでディスクのスキャンを行うことに加えて、無くなったら困る重要なデータのバックアップもあわせて行っておくこともおすすめします。

端末のローカル領域でもクラウド上でも不要なデータを持つことはリスクにしか繋がりません。要らないデータは消しておけば漏洩もしませんし、フォルダ分けなどデータの整理を行っておくことで普段の作業効率アップにもつながるはずです。

みなさんはパスワードの使い回しをしていないでしょうか？

色々な場所で注意が呼びかけられていますが、パスワードの使い回しをしないことで防げた被害は依然として数多く存在しています。

また、使い回しはしていなくても変更可能なパスワードは定期的に変えておくことでセキュリティの向上に繋がるためこの機会に普段使っているパスワードを見直すのもいいかもしれません。

最近では年末年始の挨拶をメールやSNSで済ませることも増えて来ましたが、多量のメールやメッセージに紛れて知らない人からのメールやSNSでのメッセージが来ることもあります。

特に遊びに行きたい気持ちを狙って、悪意を持った人物から小さな子どもへの連絡が増えるため、インターネットの利用法やリスクについては改めて話し合っておくとよいでしょう。

また、SNS上で「今年の年越しは〇〇でします！」「今から〇〇でカウントダウンします！」といった投稿を行うと自宅には不在であることを公表しているのと同じになってしまします。

年末年始でついつい気持ちも緩んでしまいがちですが、具体的な旅行の日程や今いる居場所が特定できる投稿は行わないように気をつけましょう。

遠くに暮らす家族と会ったり、カウントダウンのイベントがあったり１年を振り返って新たな年を迎える年末年始は誰にとっても特別な時間です。

だからこそ、セキュリティにもいつもと同じかそれ以上に気を配ることで、来年もトラブルと無縁で過ごすことができるのでは無いでしょうか。


【関連リンク】

・長期休暇に備えて 2017/12（ JPCERT/CC）
https://www.jpcert.or.jp/pr/2017/pr170003.html

・オンラインゲームを楽しむ際には、家庭内であらかじめルールを設定しましょう。～オンラインゲームのやりすぎには注意すべきことが潜んでいます。～（消費者庁）
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_022/

TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock