トピックス 2019.11.01 白ロムと赤ロムの違いって?中古スマホを買うときは「赤ロム」に注意!
スマホの購入代金を抑えるため、中古スマホを購入して格安SIMを利用しようという人も増えているのではないでしょうか?
しかし、中古でスマホを購入しようとする場合には「赤ロム」に注意しなければなりません。
少し調べたことのある人であれば「白ロム」と「赤ロム」といった言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、この記事ではそれらの違いや中古でスマホを買うときの注意点についてご紹介します。
白ロムとはSIMカードの抜かれたスマホのこと
白ロムとは、SIMカードが取り外されていて誰でも使える状態のスマートフォンのことです。
そもそも「白ロム」というときの「ロム」とは、端末の内部で情報を保存しておくメモリ(ROM)のことで、このメモリに持ち主の契約情報などが保存されていない「真っ白な状態」であることを指して「白ロム」と呼ばれます。
そのため、電話番号などが記録されたSIMカードを挿入することで、誰でもその端末を使うことができます。
白ロムと赤ロムの見分け方
一方で「赤ロム」とは、携帯電話会社によって「ネットワーク利用制限」がかけられているスマートフォンのことを指します。
このネットワーク利用制限は、スマホの前の所有者が端末代金の分割払いを滞納することで発生するもので、この制限がかかっている「赤ロム」のスマホでは例え自分のSIMカードを挿入したとしても通話やメールなどをすることができないのです。
また、端末代の未払い以外にも、犯罪利用の防止の観点から盗難や詐欺などの不正な手段で入手された携帯電話についてはネットワーク制限がかけられるようになっています。
これで大丈夫!赤ロムスマホの見分け方
赤ロムの中古スマホを購入してしまうと、折角スマホを買ってSIMカードを入れても使うことができません。
そんな事態を防ぐために、まずは中古スマホを購入するお店選びが大切です。
多くのお店では購入したスマホが赤ロムだった場合の補償として交換や返品を行なっていますのであらかじめ内容を確認しておくようにしましょう。
購入店舗への確認を行なった上でオススメの対策が、ネットワーク制限対象スマホかどうかのチェックを行うことです。
お店の店頭やサイトで「IMEI」と呼ばれる端末の製造番号を確認し、その番号を各携帯電話会社の確認ページで入力することで、その端末にネットワーク利用制限がかかっているかいないかを確認することができます。
ソフトバンクのネットワーク利用制限確認ページ(出典:SoftBank)
キャリアによって確認ページはそれぞれ異なりますが、確認の方法はほとんど変わりません。
● ドコモの場合:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
● auの場合:ネットワーク利用制限携帯電話機照会
● ソフトバンク/Y!mobileの場合:ネットワーク利用制限 携帯電話機の確認
IMEIを入力して結果を確認すると、以下のような結果が表示されます。
◯:ネットワーク利用制限がかかっていない
△:現在は制限がかかっていないが、今後かかる可能性がある
✕:ネットワーク利用制限がかかっている
―:そのIMEIが存在しない(入力ミス)
基本的には「◯」と表示されたものだけを購入するようにすれば、赤ロムのスマホであるリスクを最小限に抑えることができます。
ネットワーク利用制限チェックについての注意事項
ネットワーク利用制限の結果が「◯」であったと場合でも、チェックを行った時点では問題ないと判定されたスマホが、後から赤ロムに変ってしまう場合もごく稀に存在するので注意が必要です。
具体的なケースとしては、犯罪を目的とした不正契約が発覚して「✕」に変ってしまう場合や、元の利用者がスマホを販売した後にそのスマホを紛失したことにしてキャリアの紛失補償サービスを受ける場合などが考えられます。
こういったリスクは購入者側では対策を行うことができませんで、ネットオークションなどの個人間での売買は避けて保証のしっかりしたお店で購入することが大切です。
終わりに
キャリアを通して販売された中古スマホを購入する時には、白ロムと赤ロムの違いを正しく理解しておくことは避けて通ることができません。
最初は面倒に思っても、簡単な赤ロム対策さえ行うことができれば中古スマホの活用はスマホのコストを大きく削減することのできる魅力的な選択肢になるはずです。
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock