ニュース 2022.06.13 広島県、誤送信によって5人分の健康保険証画像が流出。
広島県とJTB広島支店は、5月30日、広島県がJTB広島支店に委託している新型コロナウイルス感染症の軽症者用宿泊療養施設で、誤送信による個人情報の流出があったことを明らかにした。
発表によれば、誤送信があったとされるのは5月12日~5月19日。
JTB広島支店の再委託先スタッフが、携帯電話で撮影した5人分の健康保険証画像を他の携帯に送ろうとした際、迷惑メッセージの送信元に送ってしまったのだという。
誤送信したメールの送受信履歴は女性スタッフが削除しており、宛先の特定ができていないようだ。
広島県の対応や再発防止策
健康保険証には、氏名や生年月日、住所といった情報が含まれている。
もし、健康保険証の画像が流出した場合、名簿業者に情報を売られたり、簡単な本人確認に使われたりする可能性もあり、流出したのが原本でなくても不安に感じるだろう。
広島県は、今回の情報流出があった施設以外でも、健康保険証のデータがメールでやり取りされていたことから、「情報流出のリスクがある状況だった」としており、対象者やその家族には状況の説明や謝罪をし、専用窓口の設置をおこなうなどの対応をしたという。
今後、健康保険証については、有線接続のプリンターや通信機能のついていないデジタルカメラを使用するなど管理体制を整え、従業員への研修をおこなうなどして再発防止に取り組んでいくようだ。
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コロナ療養者の保険証画像を迷惑メール発信者に誤送信 - 広島県(Security NEXT)
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TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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