ニュース 2022.03.10 Amazon、2社のフェイクレビュー仲介業者を提訴。
2月22日、米Amazon.comは、「AppSally(アップサリー)」と「Rebatest(リベーテスト)」の2社を提訴したことを発表した。
2社は、Amazonをはじめ、eBay(イーベイ)やWalmart(ウォルマート)などのサイトで、フェイクレビューとよばれる偽の内容のレビューを投稿するよう促す仲介業者だ。
Amazonによれば、お金や無料商品を提供する代わりにレビューで過大評価させるシステムでおこなわれているという。そんなフェイクレビューの投稿者は、両社合わせて90万人以上もいるようだ。
Amazonは2社に対し、仲介事業を停止するよう要求しているが、AppSallyとRebatestはコメントをしていない。
フェイクレビューを消すため、積極的に対応するAmazon
通販で商品の購入をする際、レビューを参考にしたことがある人は多いことだろう。
そんな中、世界では1万人以上もの人が、Amazonでのフェイクレビューや詐欺などに加担している。
Amazonは、この状況に危機感を抱いており、偽レビュー仲介業者の事業を止めるため、積極的に対応しているという。
過去にも、ドイツやイギリスのフェイクレビュー仲介に携わっていたサイトを閉鎖させている。
Amazonでは、AI技術と精通している調査員を組み合わせることで、フェイクレビューの可能性が高いものを削除している。年間2億件ものフェイクレビューを削除した年もあるという。
今後、さらにフェイクレビューが減ることで、利用者がレビューを参考にして、楽しく安全な買い物ができることを願う。
【関連リンク】
Amazon、偽レビュー業者を提訴 「詐欺師の責任追及」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22EDM0S2A220C2000000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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