ニュース 2022.02.26 米テキサス州がMetaを提訴、賠償金は数十億ドルになる可能性も。
米テキサス州の司法長官Ken Paxton(ケン・パクストン)氏は、2月14日(米国時間)、Meta(旧Facebook)を提訴したと発表した。
内容としては、顔認識システムを用いた生体データの取得および使用が、ユーザーの同意を適切に得ておらず、テキサス州法に違反しているというもの。
また、Ken Paxton氏は、Metaが2021年11月に顔認識システムを終了し、10億点にものぼる個人データを削除すると発表したにもかかわらず、決められた期限内に削除しなかった点についても違法だと述べている。
今回の訴訟による賠償金は数十億ドルもの額になる可能性があるという。
以前にも州法違反で訴えられているMeta
2021年3月にも、Metaは顔認識システムについて米イリノイ州に訴えられている。
内容は、顔認識システムを用いて個人の同意を得ることなくタグ付けをしたことが州法に違反しているというもの。
この件で、Metaは和解金として6億5000万ドルを支払った。
最近は、顔認識システムを使用している企業が多く存在する。たとえば、Microsoft、Amazon、Google、Appleなどだ。これらのなかにも過去に顔認識システムによって訴えられたり、顔認識システムの提供停止をしていた企業もあり、今回の訴訟が大手企業や顔認識システムにどんな影響を与えるのか、今後の動向にも注目が集まる。
【関連リンク】
テキサス州、2021年に停止された顔認識システムをめぐりMetaを提訴(Engadget)
https://japanese.engadget.com/texas-sues-meta-facial-recognition-060017834.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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