ニュース 2022.01.25 富士フイルムBIの新サービス「マーケティングコックピット」、SNSやPOSデータなど膨大な顧客情報を統合管理
顧客や潜在顧客の行動は、企業がマーケティング活動を行う際の重要な情報だ。
社会のあらゆる面で、デジタル化が進んだ今、企業と顧客の接点も増えた。マーケティングに使える顧客の行動履歴など、顧客から得られる情報は多岐に渡り、量も膨大になっている。
しかし、当然、取得した情報は取得しただけでは意味がない。上手く扱わなければ、情報を得る意味も無くなってしまう。
富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス / 東京都港区)は、1月12日、マーケティング分野のDX化(デジタルトランスフォーメーション)支援事業に本格参入することを発表。
さらに同日、SNS、Webサイト、CRM(顧客情報管理システム)、POS(販売時点情報管理システム)などから得られるデータを、統合管理するための新サービス「Marketing Cockpit(マーケティング コックピット)」の提供も開始した。
データ収集・データ統合などの作業は、同社のシステムエンジニアが行い、利用企業は、データの活用方法やマーケティング施策に集中することができる。
初期費用は100万円程度、月額利用料は30万円程度を見込んでいて、大手企業のみならず、中小企業でも取り入れやすくした。
「Marketing Cockpit」で可視化された顧客データをどう料理するかは企業の役目
富士フイルムビジネスイノベーションの「Marketing Cockpit(マーケティング コックピット)」は、顧客データをAIで解析する。
同サービスを先行導入した美容サービス事業者では、DM(ダイレクトメール)の効果測定を行い、DMのヒット率を1~2%から、8%まで高めることに成功したという。
手動では扱いきれないほどの膨大なデータを、適切な情報として見やすく分類してもらうことで、顧客の求めていること、困っていることは予測しやすくなる可能性がある。
但し、Marketingサービスはデータを扱いやすくしてくれるが、どう読み込んで、どう扱い、どのように顧客に喜んでもらえるようなサービスに転換していくかは、データを活用する企業の腕にかかっている。
【関連リンク】
・顧客接点(店舗・Webサイト・デジタル広告など)から得られるデータを統合・可視化・分析 マーケティングDX支援サービス 「Marketing Cockpit」提供開始(富士フイルムビジネスイノベーション)
https://www.fujifilm.com/fb/company/news/release/2022/74044
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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