ニュース 2022.01.08 日立ソリューションズのAI面談、人事の熟練面談者の評価を学習してぶれない採用評価基準の実現へ
日立ソリューションズ(東京都品川区)は、1月5日、クラウド上で「面談支援AIサービス」の提供を開始。
コーディングする必要がないため、どんな企業でも簡単に利用できる仕様になっている。
また、評価指標は、企業、組織、業種ごとに細かく設定できるほか、企業の熟練面談者の評価をAIに学習させることで、企業特有の採用指標などにも対応可能だ。
AI任せの人事面談は非人間的なのか
AIが面談するというと、人間味がなく機械的に聞こえるのかもしれない。
しかし、私たちは気がつかないうちに、すでに多くのものをAIかそれに近い機械的な判断に委ねて暮らしているともいえる。食事に行く場所をグルメサイトで検索し、掲載された評価を見てから行く場所を決める、あるいは、道路交通情報をみてルートを変更するなど、目に見える実際の状況判断以外のものに頼る行為は、珍しくなくなった。
「面談支援AIサービス」は、面談をAIだけに任せることに問題視する声もあるため、面接官をサポートするための支援サービス、という位置付けにしているという。
日立ソリューションズとUTグループ(東京都品川区)が行った概念検証では、AIと面談者の評価に大差はなく、また、両者が異なる評価を出した場合は、学習機能にフィードバックを行うことで判定制度をあげていくことができる新たな機能も導入予定。
面談者との個人的相性、面談者の体調や気分など、不確定要素に左右されずに判断が行われるAIとの面談は、就活生や被面談者にとっては公平に判断してもらえる好機になるとも考えられる。
【関連リンク】
・AIが面接官の判断を支援、日立系が新システム(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC09BGE0Z01C21A2000000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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