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トレンドマイクロ調査、企業や官公庁のDX推進にIT担当者がかかえるセキュリティ対策への不安とは

ニュース 2022.01.04 トレンドマイクロ調査、企業や官公庁のDX推進、IT担当者がかかえるセキュリティ対策への不安とは トレンドマイクロ調査

情報セキュリティ企業のトレンドマイクロは、11月30日、「DX推進における法人組織のセキュリティ動向調査」の結果を公開した。

同調査は、国内の企業や官公庁など行政組織のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進担当者315人を対象に実施したもの。

DX推進の過程で、サイバーセキュリティ対策への懸念があると回答した担当者は94.4%に上り、特に懸念している項目に選ばれたのは、「セキュリティ戦略の策定」(30.6%)、「セキュリティポリシーの策定」(28.1%)、「人材の確保」(24.7%)だった。

この結果から、組織が業務をDX化する目的を定めきれていないか、周知できないまま作業が進められていることが窺える。

また、理想とするDX化の絵は描けても、実現するためのIT知識をもつ人材確保が困難であり、結果として、具体的なDX化実現への道のりに迷いが生じている可能性もある。

紙仕事からデジタルへ、DX推進を目指す幾つかのステージとは

実際のDX化に向けた作業には、組織の環境により幾つかのステージが存在する。

紙の文書を中心に作業をしていた組織では、紙で行っていた業務をデジタルに変換する必要がある。

文書のファックスや回覧を止め、メール添付やサーバー経由の情報共有に変換。ファイリングを無くす、という新たな思考も必要になるだろう。現状、この「デジタイゼーション」と呼ばれるステージにいると回答した担当者は、最も多い41.3%にのぼった。

次の段階は、紙からデジタルになったことで生じる、ビジネスプロセスの不具合を調整し、進化させる「デジタライゼーション」ステージ。この段階にいると答えた担当者は、34%。

そして、DX化を存分に活用し、働き方や提供するサービスなど企業文化に好影響を与えている段階にいると回答した担当者は、24.8%だった。

調査対象となったDX化を推進している組織であっても、サイバーセキュリティ人材は不足しているようで、人材が十分足りていると答えたのは14.3%に留まっている。

理想的なDX化にIT人材は欠かせないが、IT人材が育つのを何年も待っている余裕もないだろう。組織内で知恵を働かせ、必要な外部の力を借りながら成長計画を立て、一つずつできる対策に臨んでいくしか道はない。

【関連リンク】

・トレンドマイクロ、DXとサイバーセキュリティの実態を調査(ZDNet Japan)
https://japan.zdnet.com/article/35180155/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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