ニュース 2021.12.23 WhatsApp、チャットアプリで仮想通貨の国際間送金があっという間に完了
米Meta(旧Facebook)は、 12月8日(米国時間)、傘下のチャットアプリ「WhatsApp」のチャット内で使用できるデジタルウォレットサービス「Novi on WhatsApp」の試験運用を開始したことを発表した。
今回のパイロットプログラムは、米国の一部のユーザーとグアテマラを対象に行われ、その他の国についての展開は未定だという。
デジタルウォレット「Novi on WhatsApp」は手数料もなし
WhatsApp上のデジタルウォレット「Novi」を利用すると、ユーザーは、いつでも手数料なしで仮想通貨の国際間送金が可能になる。
今回の試験運用でもユーザーは、「Novi on WhatsApp」にアカウントを作れば、米Paxos(ニューヨーク)のステーブルコイン「Pax Dollar」(USDP)の送金と受け取りができる。仮想通貨1USPDは1ドル相当で、利用者がNoviに入金すると、そのままPax Dollarに変換される仕組みだ。
メキシコの南に位置する中米グアテマラでは、人口の56%が銀行などの金融サービスにアクセスできる手段を持っていないという。銀行口座などが利用できなければ、海外に住む家族からの送金を受け取ることや資金を貯めることも難しい。
同サービスは、パイロットプログラムの実施後、フィードバックを受けてサービスを改善し、導入計画を立てていく。
【関連リンク】
・Meta(旧Facebook)、WhatsAppで「Novi」での暗号資産送金のテスト開始(ITmedia)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/10/news071.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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