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中国「独身の日」、アリババ「天猫ダブルイレブン」で過去最高額の9兆円越え

ニュース 2021.11.24 中国「独身の日」、アリババ「天猫ダブルイレブン」で過去最高額の9兆円越え

中国では、11月11日の「独身の日」に合わせ、インターネット通販各社による毎年恒例の大規模セールが行われる。

今年のセール期間は、11月1日から11日までの11日間で、この期間中、「2021天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル」を開催した中国EC最大手のAlibaba Groupの取引額は、5403億元(約9兆6400億円)となった。2020年の4982億元(約8兆8000億円)を超える過去最高額だ。

アリババ、中国当局の方針に沿った社会貢献策を「独身の日」のセールにも導入

同セール開催前のAlibaba Groupに関する販売予測は、低調になるとの見方が強かった。

習近平政権がIT大手企業の統制を強化しており、特に、Alibaba Groupへの圧力を強めているためだ。中国当局は今年4月、Alibabaに対して、独占禁止法違反で約182億元(約3050億円)の罰金を科している。

こうしたなか、Alibabaは、習近平指導部の方針に沿った取り組みをセールの中でもアピール。

習政権が打ち出す「貧富の格差是正」に沿うように社会貢献対策をセールに組み込み、消費者に寄付を促したり、同社も売上金額に応じて貧困家庭への寄付を積極的に行う姿勢を見せるなどした。

2021年第2四半期は、習政権の締め付けによりAlibabaへの不安材料が生じたことで、同社の売上高は前年比を下回り、株価も下落していた。しかし、今回のセールの結果を見る限りにおいては、投資家の不安材料は払拭できた可能性もある。

【関連リンク】

・アリババグループ、2021年の天猫ダブルイレブンでGMV(流通総額)9兆円超を達成、堅調な成長を維持(ALIBABA NEWS JAPANESE)
https://jp.alibabanews.com/tmall_2021-11-11-final/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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