ニュース 2021.11.18 世界的人気を誇る『Minecraft』の月間アクティブユーザー数、日本の人口を超え1億4千万人へ
ゲーム開発会社 Mojang Studios(スウェーデン)の「Minecraft」(マインクラフト)は、世界に1億人以上のプレイヤーをもつ人気ゲームだ。
サンドボックス型と呼ばれる種類のゲームで、クリアすべき目標などは設定されていない。ユーザーは、3Dブロックで作られた仮想空間を歩きながら冒険したり、建物を建てたり、お菓子を作ったり、ブロックを自由に使って遊ぶことができる。
さらに同ゲームは、「Minecraft Education Edition」という教育版もあり、小中学校の教材やプログラミング教室でも使われるなど用途は広い。
月間アクティブユーザー数は、2020年9月に全世界で1億3,100万人を超え、現在では1億4千万人に達しているという。日本の人口を超える規模のユーザー数だ。
『Minecraft』の規約違反ユーザーを狙う、身代金要求型サイバー攻撃
日本でも当然のように人気の高い『Minecraft』に、日本のプレイヤーを狙ったとみられるランサムウェア攻撃が発生した。10月28日、セキュリティ企業の米Fortinet(カルフォルニア州)が報告した。
Fortinetの報告によれば、同ランサムウェアはMinecraft上で不正を試み、規約違反をしているアカウントを狙ったものだという。
違反してまで嫌がらせをするユーザーがこのファイルを開くと、ウイルスに感染し、デバイス内のファイルは暗号化されてしまう。
その後、ファイルを復元したければ、2,000円分のビットコインかプリペイドカードを渡すよう要求されるが、Fortinetによれば、身代金を支払ってもファイルは復元不可能な状態だという。
ランサムウェアは、一般的には企業などを狙い、巨額な身代金を要求する。
それに比べると、今回の2,000円はかなりの低額だ。実験をしているのか、子供を狙っているのか、サイバー犯罪者の目的は分からない。
払える金額であったとしても、支払った後に何が起こるのかも分からない。
今回の攻撃が『Minecraft』上の規約違反ユーザーを狙った犯行ということから、調査を行ったFortinetは「正しい方法でゲームを楽しむことが大事だ」と伝えている。
【関連リンク】
・『マインクラフト』の日本ユーザーを狙うランサムウェアが発生。「捨てアカ」を求めるユーザーに2000円要求(AUTOMATON)
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20211102-181009/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock