ニュース 2021.11.09 解約を忘れたサブスクサービスの支払い相談増加、国民生活センターが注意喚起
国民生活センターは、10月7日、定額料金でサービスが利用できるサブスクリプション型サービスについて、2021年度以降、全国の消費者から毎月500件ほどの相談が寄せられているとして、注意喚起を行った。
国民生活センターによれば、消費者から届くのは、「無料体験後の解約を忘れたため定額料金を請求された」「無料体験を解約したつもりだったが解約できておらず継続課金になっていた」「解約方法が分からない」といった相談で、無料体験の規約を理解していないケース、契約先名を誤認しているケースなどがあるという。
サブスクのクレジットカード登録、自動引き落としにつながる可能性大
サブスクリプションサービスは一般化し、多くの人の暮らしに定着するようになっている。
エンターテインメントでいえば、『Netflix』や『Amazon Prime』などの動画配信サービス、ソフトウェアなら『Adobe Creative Cloud』『Microsoft 365』など、常にアップデートされた最新のコンテンツを追加料金を気にすることなく利用できる点が魅力だ。
他にも、雑誌や漫画の購読、化粧品の定期購入、オンラインコミュニティへの参加費用など、サービスは様々で、自分に合うものを見つけられればコストパフォーマンスも良いサービスといえるだろう。
サブスクサービスの多くは、申し込みを迷っている人のために「無料体験期間」が設けられている。しかし、体験期間を過ぎると自動的に本契約へと移行し、定額料金の支払いがスタートする。
自動的に支払いがスタートするということは、無料体験を申し込む時点でクレジットカード情報を登録しているということになる。クレジットカード情報を入力する際には、引き落とされる可能性があるということを充分承知しておくべきだろう。
国民生活センターでは、事業者名や契約条件を公式ホームページでよく確認し、解約方法なども知っておくこと、また、登録に利用したクレジットカードの明細をまめに確認することも大切だと伝えている。
困った時には、迷わず、消費者ホットライン「188」に電話するといい。
【関連リンク】
・「解約したはず!」「契約してない!」と思い込んでいませんか? 予期せぬ“サブスク”の請求トラブルに注意!(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20211007_1.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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