ニュース 2021.10.24 新たな体験価値に期待高まるコネクテッドカー、サイバーセキュリテイ対策も強化
富士通とトレンドマイクロは、10月13日、ICT端末の機能をもつ車「コネクテッドカー」のサイバー攻撃対策強化を目指し、協業することを発表した。
この協業により、富士通のV-SOC「Vehicle-Security Operation Centerサービス」と、トレンドマイクロの「Trend Micro Cloud One」を連携。
2022年1月からは、世界の自動車メーカーやレンタカー業者を対象に、サイバー攻撃の異常検知・分析サービスを始める予定だ。
暮らしのパートナー化していくコネクテッドカーへの期待
コネクテッドカーは、ICT端末として、世の中のさまざまなセンサーとつながり、新たな体験価値やサービスを生むことが期待されている。
従来の自動車は、カーナビやETCなど、便利な設備を個々に搭載することでリアルタイムの交通情報取得などが利用できた。
しかし、コネクテッドカーは、車そのものが常にネットワークにつながっている。
車両に異常が発生すれば、自動的に緊急通報システムが作動し、盗難された際にはGPSで即座に位置を特定することも可能だ。道案内だけでなく、おすすめスポットをまわる観光案内もできるだろう。
スマートスピーカ―で家の空調や照明をコントロールできるように、車も、人々の潜在需要に応えて益々便利になっていく。
その便利さと隣り合わせにあるのが、予期せぬサイバー攻撃などへの脅威だ。
富士通とトレンドマイクロの今回の協業は、クラウド領域のサイバー対策だが、2022年以降、両社は、車両そのものへのセキュリティ対策強化にも取り組んでいくという。
【関連リンク】
・富士通とトレンド、コネクテッドカーのセキュリティ対策で協業(Security NEXT)
https://www.security-next.com/130727
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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