ニュース 2021.08.09 マイクロソフトのテクニカルサポート詐欺調査、日本人Z世代の詐欺遭遇率は約3割
日本マイクロソフトは、7月26日、オンラインでのテクニカルサポート詐欺被害の実態について、世界16カ国を対象に調査を実施し、その結果を公開した。
レポートは「テクニカルサポート詐欺グローバル調査 2021」で、2016年、2018年に行われた同調査との比較も盛り込まれており、世界的な変化をみることができる。
調査によれば、過去12カ月で、テクニカルサポート詐欺を経験した日本人は、対象国の中で最も少ない29%であり、2018年の調査時の36%から7ポイント減少していた。
しかし、日本のZ世代(2021年時点で5歳から25歳の年代)は、全年齢層の中で、詐欺にあう確率が最も高く、33%がポップアップ広告詐欺に遭遇している。この世代は、ネット利用頻度も高く、素早い操作で躊躇なく次々とコンテンツを閲覧していく姿を見れば、不思議ではない結果といえるだろう。
テクニカルサポート詐欺、スマホやパソコンをリモートコントロールされてしまう危険
テクニカルサポート詐欺とは、実際には存在しない、パソコンやインターネットの問題を指摘することで、解決を促す詐欺。
問題を修正する必要があると偽りの警告をして、ユーザーから金銭や個人情報の窃取を試みるものだ。
ユーザーが、ポップアップ画面などで指示されるまま修正を許可すると、サイバー犯罪者がユーザーのパソコンやスマホをリモートで操作することが出来るようになる。
リモートでアクセスされると、知らないうちに情報が窃取されたり、ウィルスが仕込まれ、結果的に、被害者本人のみならず、ネットでつながっている友人知人など広い範囲にも、情報窃取や身代金要求などの被害を蔓延させる可能性が高い。
日本マイクロソフトは、常にオンラインで通報を受け付けている。
また、同社からの商品提供は、必ず公式サイトやMicrosoft Storeから行われるとし、それ以外のサイトのものは注意が必要だとした。
セキュリティ対策ソフトなどを提供するソフトウェアダウンロード専用サイトなども存在するが、最も安全なのは、やはり公式サイトからのダウンロード。
少しでも不安のある馴染みのないサイトからは、なにもダウンロードしない、アクセスもしないことを習慣づけることが重要だ。
【関連リンク】
・マイクロソフト、テクニカルサポート詐欺のグローバルの調査結果を発表(日本マイクロソフト)
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/07/26/210726-microsoft-announces-global-findings-on-technical-support-scams/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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