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NSO Groupが開発するスパイウェアPegasusがジャーナリストらのスマホに侵入

ニュース 2021.08.02 イスラエルのNSO Groupが開発したスマホでプライバシーを監視するスパイウェア「Pegasusペガサス」とは

Washington Postと16の報道機関は、スパイウェア「Pegasus(ペガサス)」について共同で調査を実施した結果、7月18日、この監視用スパイウェアが、少なくとも180人以上の人権活動家、ジャーナリスト、企業幹部などのスマートフォンに仕込まれており、彼らの行動監視に使われていたことがわかったと報じた。

イスラエルのテクノロジー企業NSO Groupの開発したスパイウェア「Pegasus」とは、監視対象者のスマートフォンに仕込むことで、対象者の個人情報や行動履歴、位置情報など、プライバシーのすべてを監視することが可能になるスパイウェアだ。

NSO Groupの顧客は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、スペインなど50カ国近くに及ぶ国の政府機関、諜報機関といわれていて、標的となった要人には、マクロン仏大統領やAmazon.comの共同創設者であるジェフ・ベゾス氏などもいる。

国際人権NGO「Amnesty International」はPegasusを検出できる感染確認ツールを提供

難民保護などの啓発活動を行う国際人権NGOのAmnesty Internationalの調査によれば、スパイウェアPegasusに感染している端末は、AndroidよりもiPhoneのほうが多く、7月18日時点の最新版OS「iPhone12のiOS14.6」も、Pegasusに感染していたという。

Appleもすぐに更新版OSをリリースしているが、NSOは、iOSの脆弱性を把握しており、両者の関係はいたちごっこになっているようだ。

監視対象者となったジャーナリストや要人たちは、ある日、スマートフォンに届いたショートメッセージからスパイウェアの侵入を許すこととなり、結果として、脅迫を受けたり、投獄されたりしているという。

監視される覚えのある場合には、Amnestyの公開しているスパイウェア検出ツールでチェックすることも可能だ。

【関連リンク】

・スパイウェア「Pegasus」最新版はiOS 14.6のエクスプロイト悪用──Amnestyが解説(ITmedia)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/20/news065.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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