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中国サイバースペース管理局がDiDiを調査

ニュース 2021.07.14 中国当局、中国の人気配車サービスDiDi(滴滴)調査で新規ユーザー登録停止

中国サイバースペース管理局は、7月2日、中国配車アプリ最大手の滴滴出行(ディディ/ Didi Chuxing)に対し、国家の安全を守るため、調査を開始したと発表した。

調査開始理由について、詳細は不明だが、「国家安全法」や「インターネット安全法(サイバーセキュリティー法)」に基づいたものであるという。

調査は、最長で45営業日続くが、当局は、調査中のサイバーリスクの拡大を懸念しているとして、調査が終わるまで、配車アプリの新規ユーザー登録を禁止した。

Uberを大きく上回るDiDiの市場シェア

滴滴(Didi)は、2012年設立で、本社は北京。

2018年より、日本でもサービスを開始している。2019年2月には、独フォルクスワーゲンと、同年9月には、トヨタ自動車と、配車サービスの合弁会社を設立。また、2020年夏には、上海で自動運転タクシーの試験営業を始めたことでも話題になった。

中国国内でも、市民の暮らしに浸透しており、2021年3月までの年間アクティブユーザー数は、4億9300万人。Uberを大きく上回るシェアを獲得している。

アリババからDiDIへ、大手ネット企業への規制強化をつづける中国当局

中国当局は、中国国内の大手IT企業に対する規制を強化しており、そのターゲットとなったアリババは、2021年4月、独占禁止法違反で、182億2800万元(約3050億円)の罰金を科された。

滴滴(DiDi)は、当局の調査開始2日前の6月30日に、米ニューヨーク証券取引所に上場しており、その調達額は、2014年のアリババ集団に次ぐ規模となっていた。

【関連リンク】

・中国当局、滴滴を国家安全上の審査 IT統制強める(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM02D4O0S1A700C2000000/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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