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カペルスキーがネットセキュリティ教材の無償大運ロードを開始

ニュース 2021.06.29 楽しいカード型ITセキュリティ教材、高校生編の無償ダウンロード開始

情報セキュリティソリューション企業カスペルスキー(東京都千代田区)と静岡大学(静岡県静岡市)は、6月16日、共同で開発したセキュリティ啓発教材「ネットの『リスク』を見きわめよう(高校生編)」のダウンロードによる無償提供を開始した。

同教材は、スマートフォンの画面に見立てたカード型の教材で、Webサイトやアプリに潜んでいる危険を知り、判断する力を身につけることがができる。

50分程度の授業で使われることを想定して作られているといい、生徒たちは、カードを見ながら複数人で意見交換を行っていく。教師は、その後、付属の説明用スライドを使い、解説をくわえることが出来る。

どの年代にも必要なネットセキュリティ対策、地域コミュニティでの活用にも期待

2022年4月1日から、民法改正により、成人年齢が20歳から18歳へと引き下げられる。

成年になると、契約行為に親の同意は必要なくなるため、クレジットカードやローンの契約も自分の意志で行うことができるようになるため、ネットショッピングなどに潜むリスクについても、より確かな知識を持っておくべきだろう。

現在の小中学生は、政府がかかげるGIGAスクール構想などの成果がでれば、18歳になるころには、ITセキュリティ知識も一般的なものとして身についていると考えられる。同構想は、通信環境など課題が山積しているものの、現時点でほぼ全国の小中学生に、端末1人1台が行き渡り、授業でも使われるようになった。

ところが、GIGAスクール構想は、高等学校は対象外で、政府の補助予算がついていない。

そのため、多くの公立高校では、1人1台端末は実現しておらず、全国の都道府県のうち、2021年度中に1人1台端末が実現するのは、17自治体のみだという。

交通系カードの利用などもあり、キャッシュレス決済も多くの若者にとって、既に身近なものとなっているだろう。しかし、気軽に支払いが完了する決済に、どんな危険が潜んでいるかについて学ぶ機会は乏しい。

楽しくITセキュリティ知識を学べる教材は、どの年代にも必要だ。

カペルスキーと静岡大学の共同開発では、今回の高校生編の他、「ネットの『あやしい』を見きわめよう(中高生編)」「ネットの『あやしい』を見きわめよう(シニア編)」があり、好評だという。

こうした教材が広く使われるようになることで、地域コミュニティなどで、中高生や高齢者が、一緒に学べる環境も作り易くなりそうだ。

【関連リンク】

・プレスリリース:カスペルスキーと静岡大学の共同プロジェクトによる、カード形式の情報セキュリティ啓発教材「ネットの『リスク』を見きわめよう(高校生編)」を無償提供開始(カペルスキー)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000011471.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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