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米TeslaがEV車両用データセンターを中国国内に設置

ニュース 2021.06.15 米Tesla、EV車両が採取する全情報保存用データセンターを中国国内に設置

米Teslaは、5月25日、同社が中国市場で販売する電気自動車(EV)のための情報データセンターを中国国内に設置したことを発表した。

データセンターは段階的に増やしていく予定で、EV車両の位置情報データなど、中国で発生する情報全てを、中国国内に留めると説明している。

同社は2019年、上海において、米国外で初めてのEV工場を稼働させた。2021年1~3月期、地域別販売台数は明らかにしていないものの、自動車産業調査会社のマークラインズ(東京都千代田区)によれば、中国国内の同社EV販売台数は前年同期比3.7倍の約6万9000台で、米国販売台数とほぼ並ぶ数字だという。

世界販売台数は前年同期比の2.1倍で、18万4877台だった。

Tesla車への警戒強める中国、データ管理規定を徹底強化

一方、米中政府の対立もあり、中国では、Tesla社への警戒感が増している。

国家インターネット情報弁公室は、5月12日、「インターネット安全法(サイバーセキュリティ法)」に準じた「自動車データ安全管理規定」の草案を発表。

車種や交通量などの情報をはじめ、車両と紐づく「個人情報」のみならず、通行人の個人情報まで、車両を通じて得られるあらゆるデータを「重要データ」として扱い、国外への持ち出しを制限するとした。

中国メディアでは、すでにTesla社が、米国にデータを持ち出しているという報道をするなど、同社への疑いを強めており、米Bloombergの報道によれば、中国気象局関係者は、職員がTesla車を購入しないよう指示が出ていること、所有者は所有権を手放すよう求められているなどと話したという。中国軍当局が、Tesla車の軍集合住宅乗り入れを禁止したという情報もある。

Tesla社は、中国版Twitter「微博(ウェイボ)」で、データ安全管理規定草案に対し「業界の標準化を強く支持する」と表明している。

【関連リンク】

・テスラ、中国に車両データ拠点 当局の新規制に対応(日経新聞社)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN25DV80V20C21A5000000/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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