Sony
Sony
国際空港での生体認7月導入にむけて実証実験スタート

ニュース 2021.04.12 成田空港と羽田空港でのパスポート提示は1回のみ「Face Express」導入へ

飛行機搭乗時の手続きが、またひとつスムーズになる。

NECは、3月25日、成田国際空港と東京国際空港(羽田)で、同社の顔認証システムを搭載した搭乗手続き「Face Express」の実証実験を4月13日に開始し、7月に本格運用予定であること発表した。

成田空港ではJAL(日本航空)とANA(全日本空輸)が参加し、羽田空港では国際線運航の各社が参加する。

これまでは、手荷物預け、保安検査、搭乗ゲートなど、それぞれの場所でパスポートを出す必要があったため、手荷物を抱え、搭乗券のQRコードが入ったスマホを手に持ち、パスポートも無くさないように注意する、といった数々の煩わしさがあった。

しかし、「Face Express」が導入されると、乗客が空港でかばんからパスポートを出すのは1回のみになる。自動チェックイン機でパスポートを照合し、顔写真を登録するだけで済むのだ。

そして、もちろん、新型コロナウィルス感染防止対策上、接触が減る利点もある。

国際空港の搭乗手続き、人的ミス削減は重要課題

シンガポールのチャンギ国際空港では、2017年10月に開業した第4ターミナルにおいて、生体認証による搭乗手続きを開始。米デルタ航空はアトランタ国際空港にて、2018年12月に米国初の生体認証による搭乗手続きをスタートさせている。

搭乗手続きの自動化は、乗客の流れをスムーズにするだけでなく、人的ミスを排除する目的も大きい。

セキュリティ対策上、正確に搭乗者を把握する必要があるが、チャンギ空港導入時の事前調査によれば、最大で5人に1人の割合で乗客の認識ミスをする可能性があったという。

尚、成田空港と羽田空港で導入される「Face Express」に登録された顔写真は、24時間で削除される。

【関連リンク】

・プレスリリース:NECの顔認証システムを活用した搭乗手続き「Face Express」が成田空港・羽田空港で稼働開始(NEC)
https://jpn.nec.com/press/202103/20210325_02.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

あなたの大切なパソコン・スマホを守ります!
世界が認める総合ウイルス対策ソフト

カスペルスキー

この記事を気にいったらいいね!しよう

セキュリティ通信の最新の話題をお届けします。

ページトップ