ニュース 2021.04.06 Instagram、知らない大人から18歳未満へのDM禁止
日本国内のInstagramユーザー数は、3300万人を突破し(2019年3月時点)、LINE8,600万人(2020年10月)、Twitter4,500万人(2018年10月)に次いで3位となっている。さらに、そのうち90%が35歳以下の若年層だ。
Instagramでは、アカウントを作成できるのは13歳以上と規定している。しかし、登録前に、個人情報を収集することなく本人確認をする手段がないため、生年月日を偽って登録するケースもあるという。
未成年がSNSを通じて犯罪にまきこまれる事案は、世界で起きており、これを防いでいくことはSNS運営の重要な課題だ。
この課題に対し、Instagramは、3月16日(米国時間)、アプリを利用する若いユーザーを守るため、AIや機械学習を適用した新たな機能を導入することを発表した。
Instagramアカウント登録は13歳以上で、かつ非公開アカウントを推奨
新たな機能では、「18歳未満のユーザー」と、「そのユーザーがフォローしていない大人」とのダイレクトメッセージ機能の利用を制限する。
「大人」の利用状況に、大量に若者へのメッセージを送信しているなど、不審な行動がみられた場合、若者側に警告や対策通知を送るほか、アカウントを非公開にすることを勧める等、対策をアドバイスする。
また、初めてアカウント登録をする18歳未満のユーザーに対しては、非公開アカウントを選択することを推奨する機能も追加した。
こうした不審者への対策は、今後も新しい機能として随時導入していく予定だという。
若者のモラル教育も大切だが、教育が追いつかないケースに備えて、機械学習などを活用したこうした対策が取られていくことは、必要であり、ユーザーとしては安心材料にもなる。
普段利用しているアプリも、こうした機能追加を意識して、随時アップデートしていくことを心掛けたい。
【関連リンク】
・Instagram、18歳未満と大人のDMを制限。若年層を守る(Impress Watch)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1312594.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock