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トレンドマイクロが「働く大人なら最低限知っておきたいネットセキュリティの基本」を公開

ニュース 2021.04.03 トレンドマイクロ、大人のほうが知らない情報セキュリティーの常識基本ブック公開

オンライン授業やリモートワークと急激に新しいネット社会が築かれていくなか、ネットの常識として、あふれる危険な情報から、どうやって子供を守るのかといった対策については大きく取り上げられる傾向にあります。

しかし、情報セキュリティ対策については、学校の授業などでも取り上げられるようになっているため、実は、子供より大人の方が常識不足、知識不足だといえるようです。

トレンドマイクロは、そんな大人にむけて、3月22日、法人向けガイドブック「働く大人なら最低限知っておきたいネットセキュリティの基本 2021」を公開しました。

トレンドマイクロからは、他にも、2020年9月に公開された「クイズで学ぶ!働く大人なら最低限知っておきたいネットセキュリティの基本 2020」、12月公開の「いま気をつけたいネットの脅威とその対策 2020年12月版」など読みやすい資料が公開されており、今回公開されたものは、2020年4月に公開されたものの更新版。

企業や組織においてのセキュリティ対策について、理解を深める教科書代わりに活用することが出来る作りになっています。

情報セキュリティ対策は、従業員など個人の知識と注意力が最大の防御策。こうした資料を読み合わせるだけでも、日頃の何気ないメールに潜む危険性など、従業員がどのくらい把握し行動しているかを確認することも可能になるでしょう。

IPAが実態調査結果を公開、10代もSNSで知り合うと実際に会う傾向

一方で、子供に必要なのは、セキュリティ対策というより、情報モラルの方だといえます。

情報処理推進機構(IPA)は、3月4日に「2020年度情報セキュリティに対する意識調査」において、倫理編や脅威編の報告書を公開しました。

同調査の目的は、倫理に関しては、ネットモラルに対する現状を把握すること、脅威に関しては、一般国民のサイバーセキュリティにおける脅威の認識と対策実施状況を確認すること。

このうち倫理調査は、2020年12月2日~7日の間、13歳以上のSNSを利用する投稿経験者5000名に対して実施。

調査結果を見てみると、たとえば、情報拡散経験は、1位10代(62.4%)、2位20代(56.3%)となっており、40代以上では4割未満に留まっている。若い世代ほど、情報の真偽等深く考えることなく拡散してしまう傾向が高いといえます。

また、SNSやオンラインゲームで知り合った人と実際に会ったことのある割合は、20代(48.4%)、30代と40代(45%)に次いで、10代は3位(31.4%)で高い比率となっている。

10代が実際に会うことになった理由は、1位「直接会ってみたかった」が男女とも50%を超えており、2位「イベントの同行者がほしかった」は男女とも約34%で、イベントの同行者がほしいという理由は、他の年代に比べて圧倒的に多くなっている。

実際会った結果は、「楽しかった」「交流が深まった」「予定通り、目的を果たした」が圧倒的多数を占めている。しかし、当然ながら危険も多く、金銭トラブルが発生した割合は、10代男性(10.9%)、20代男性(11.9%)。「身の危険を感じた」割合は10代男性(28.3%)と20代男性(15%)で最も多くなっている。

楽しかったとされる交流が心配のないものであれば良いが、情報の真偽を確かめる術を知らない子供たちにとって、多くの危険があることは間違いない。

情報モラルに関しては、やはり、周囲の大人たちが充分に注意を払い、気をつけてあげる必要がある。

【関連リンク】

・法人向けガイドブック「働く大人なら最低限知っておきたいネットセキュリティの基本」2021年度版公開(トレンドマイクロ)
https://is702.jp/news/3835/

・「2020年度情報セキュリティに対する意識調査【倫理編】【脅威編】」報告書(IPA情報処理推進機構)
https://www.ipa.go.jp/security/economics/ishikichousa2020.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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