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音声SNSのClubhouseは未完成なベータ版として慎重に楽しむ

ニュース 2021.03.30 音声SNS“Clubhouse”は未完成なベータ版として慎重に楽しむ

音声SNS “Clubhouse” は、日本においては、2021年1月23日からベータ版の運用がはじまったばかり。

しかし、世界のユーザー数は、すでに1000万人を超えるという。日本でも、1月の公開から5日後には、AppStoreの「無料アプリランキング」のトップになるなど、瞬く間に人気アプリに成長した。

あまりにも急激な成長に、“Clubhouse” の名前が広まる前夜には、同名別アプリが巻き添えになり、期せずして被害に遭うケースも頻発。

Android版は出ていないにもかかわらず、Google Playストアにもっと前から存在していた同名別アプリ群が、勘違いでダウンロードされ、違うとわかると「偽物アプリ」などといわれのない中傷をされるなど、同名別アプリのレビュー欄は散々なものとなった。

生まれたてのベータ版アプリは、こうした周辺状況も含めて、ユーザーが思う以上に、色々な面で整っていない。Android版がないというなら無いのだし、同名のアプリが世の中に存在していることも当然考えられるということだ。

ユーザーは、こうしたことも理解して、慎重にアプリと向き合わなければならないだろう。

Clubhouse、プライバシーの侵害だった「連絡先アクセス権許可」は不要に

同アプリは、ベータ版なだけあり、セキュリティ面でも、まだ課題は山積みだ。

しかし、少しずつ改善はしている。

これまで、アプリに初めてログインしようとすると、連絡先へのアクセス許可が求められ、アクセス権を与えなければ、アプリを使用できない仕様だった。しかも、プライバシーポリシー上、開発元は、アクセスしたデータを委託先などの協力企業に転送できることになっていた。

3月15日、Clubhouse は、この機能は改めたとTwitter上で発表。プライバシーは保護されるようになったという。

但し、ユーザーは、これまでにアップロードしてしまった連絡先を削除するには、同社に削除依頼のメッセージを送るか、まもなく公開される削除ツールで、自ら削除する必要があるようだ。

他にも、アプリ内の行動はすべて痕跡が残る点、本人認証機能がないため成りすましが容易にできる点など、慎重にウォッチする必要のある課題は多い。

楽しんで使っていくためにも、人気アプリだが、ベータ版であるという現実を忘れずに、慎重に、アプリのアップデートを追っていく必要がある。

【関連リンク】

・Clubhouse、「連絡先を全部吸い上げる」仕様廃止 プライバシー侵害の指摘で(engadget)
https://japanese.engadget.com/clubhouse-fix-privacy-issues-060043095.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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