Sony
Sony
富士通が女性ICT人材育成のための産学共同コンソーシアム設立

ニュース 2021.03.27 富士通、女性ICT人材育成の産学共同コンソーシアム設立

富士通は、産学連携で女性のICT人材を育成する「女子大学生ICT駆動ソーシャルイノベーショインコンソーシアム」を2月22日に設立した。

津田塾大学、日本女子大学、富士通クラウドテクノロジーズ、プログラミング教育支援のアシアル(東京都文京区)が参加しており、今後、2024年3月までの3年間で40団体の参加を目指すという。

総務省が2019年7月に発表した「女性活躍の推進に関する政策評価書」によれば、情報通信業で働く女性の比率は2割で、約65万人。女性管理職比率は1割にとどまっており、さらに、女性管理職が一人もいない企業は、6割にものぼる。

同コンソーシアムは、女子大学生向けに、アプリ開発などのプログラミング授業、開発コンテスト、企業へのインターンシップなど実践に役立つ機会提供をしていく。

多様性に富むICT人材育成、外国人や高卒など若者向けも

コンソーシアム設立の他にも、国内のICT人材不足解消にむけた動きは活発だ。

グローバル人材紹介の派遣を行うPlus W(東京都港区)では、在パキスタン日本国大使館と連携して、優秀なIT人材の受け入れ支援を開始した。2023年までの2年間で、1,000名規模の人材をパキスタンから日本国内の企業に紹介することが目標。

また、採用支援企業ジンジブ(東京都港区)では、5月から、高卒者、非正規雇用の若者向けにオンラインIT講座を開講する。

第1弾の期間は3か月。授業料は無料で、別途手数料のみ2万円が必要。講座の最後には、マナー講座なども設けられ、受講終了後は、IT人材を必要とする中小企業などへの就職を支援するという。

経済産業省は、2030年に約79万人ものIT人材が不足すると発表している。

豊かな暮らしを支えるICTは社会基盤づくりに欠かせない分野。社会基盤となるからには、当然、多様性ある価値観が必要だ。様々な分野からの参加者がふえることで、アイデアにも柔軟性が生まれるに違いなく、今後の発展が楽しみだ。

【関連リンク】

・女性IT人材、産学連携で育成 富士通や津田塾大など(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ222W10S1A220C2000000/

・女性活躍の推進に関する政策評価<評価結果に基づく意見の通知>(総務省)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/hyouka_190702_1.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

あなたの大切なパソコン・スマホを守ります!
世界が認める総合ウイルス対策ソフト

カスペルスキー

この記事を気にいったらいいね!しよう

セキュリティ通信の最新の話題をお届けします。

ページトップ