Sony
Sony
文部科学省の教育ICT計画GIGAスクール構想が大詰め

ニュース 2021.03.18 文部科学省の児童1人1台パソコン学習構想、大詰め

2021年3月、全国の小中高特学校のネットワークを整備する「GIGAスクール構想」は目標達成にむけて大詰めを迎えている。

本構想は、小中学生に対し「誰一人取り残すことのない公正に個別最適化され、創造性を育む学びの実現」を目標とした国策のこと。日本のICT対策は、世界的にも大幅な遅れをとっているが、本構想にはかなり思い切ったICT導入計画が盛り込まれている。

文部科学省により概算要求として発表された2019年夏の時点では、3年計画の構想だった。

しかし、2020年2月に補正予算が組み込まれたことにより、目標期間は1年間に短縮。

さらに4月の閣議決定で「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」が打ち出されたことにより、総額約2,292億円が計上され、目標の早期実現が求められるようになった。

児童生徒1人1台端末の早期実現の他にも、学校内の高速ネットワーク整備、家庭でもオンライン学習を可能にするため、家庭の通信環境整備なども目標となっている。

教育ICT化にむけたGIGAとは、誰一人取り残さない教育

こうした状況下、GIGAスクール構想支援として、各企業も同構想向け商品を続々と発表。

机に装着することで小さな学校机でもパソコンが開けるようにする「天板拡張くん」(ティーファブワークス)のようなユニークな商品もあれば、教育上閲覧することが好ましくないWebサイトをフィルタリングして閲覧できないようにするクラウド型セキュアゲートウェイサービス「InterSafe GatewayConnection」(アルプスシステムインテグレーション)といった、企業導入で培われてきた、セキュリティの知見を活かした商品もある。

また、NECでは、学習用端末と同時に、教育クラウドサービス「Open Platform for Education(OPE)」の提供も手掛けており、現在、同サービスのための児童向けID発行数は、約150万に達しているという。

急ピッチで進められたこうした環境整備が、4月以降どう定着していくのか。目標は、環境整備ではなく、「誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びの実現」であることを忘れず、注目していく必要がある。

【関連リンク】

・GIGAスクール構想の実現について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

・GIGAスクール構想とは(ICT教育ニュース)
https://ict-enews.net/zoomin/14gigaschool/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

あなたの大切なパソコン・スマホを守ります!
世界が認める総合ウイルス対策ソフト

カスペルスキー

この記事を気にいったらいいね!しよう

セキュリティ通信の最新の話題をお届けします。

ページトップ