ニュース 2021.03.16 不足する日本のデジタル人材、5年以内に追加で2950万人必要、AWS調査。
Amazon Web Services(AWS)の日本法人は、2月26日、日本は2025年までに2950万人のデジタル人材の追加が必要となる、という調査結果を発表した。
今後5年間で、これまでの76%増加する必要がある、という計算だ。
同調査は、AWSが、戦略・経済コンサルティング会社のAlphaBeta社に委託して行ったもの。
日本、オーストラリア、インド、インドネシア、シンガポール、韓国で、「現在労働者が活用しているデジタルスキル」と「2025年までに求められるデジタルスキル」の両方を分析して比較した。日本では、500人以上のテクノロジー専門家、ビジネスリーダー、政策立案者などにインタビューを実施している。
AWSが多数のスキル習得トレーニングプログラムを公開中
同調査の結果によれば、日本では、4人に1人以上が、クラウドコンピューティングの技術を活用していないが、5年後の2025年までには、業務でそのスキルが必要になると考えているという。
中でも、クラウドアーキテクチャ設計という青写真を描く仕事は、2025年までに最も必要とされるスキルだと考える人が多かった。いまや、小売り業などの非IT企業であっても、クラウド技術に全く触れずに、ビジネスを構築することは不可能であり、必須事項として捉えているということだろう。
今後5年で、計算通り、76%増の2950万人が必要だとすれば、合計4億7900万回ものデジタルスキルトレーニングが必要になるという。
AWSは、トレーニングプログラムとして、120以上の無料コース、実践演習、オンライン1日トレーニングセッションなどを提供しており、調査結果発表時のプレスリリースにおいて、「学生や社会人の皆様が変化に対応できるよう、クラウドスキルに関する教育やトレーニングの拡大に取り組んでいく」と伝えた。
調査レポート名は、「APACのデジタルの可能性を拓く:変化するデジタルスキルへのニーズと政策へのアプローチ」。
【関連リンク】
・プレスリリース:日本に必要なデジタル人材、2025年までに2,950万人増と試算(アマゾンジャパン合同会社)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001264.000004612.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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