ニュース 2021.03.09 調査対象企業の3/4、VPNに替わるリモートアクセス手段を検討中
クラウドセキュリティ企業のZscalerは、2月22日、『2021年版VPNリスクレポート』を発表した。
調査は、サイバーセキュリティ・インサイダーズ社と共同で、サイバーセキュリティの専門家350人以上を対象に、グローバルに実施された。
現在のリモートアクセス環境や、企業が利用するVPNの脆弱性、ゼロトラストセキュリティへの期待や役割りなどをヒアリングしており、結果から、VPNに不安を感じながらも、代替案が見つかっていない現状が明らかになっている。
例として、調査対象企業の94%が「VPNがサイバー犯罪に悪用されていることを認識している」としたものの、93%は「VPNサービスを導入している」と答えた。
さらに、VPNのセキュリティに懸念をもつ企業は全体の4分の3で、そのうちの67%が、現在VPNに替わるリモートアクセスの手段を検討しているという。
VPNから、ゼロトラストセキュリティモデルへ
VPNは、30年に渡り、企業ネットワークのリソースにリモートからアクセスする手段として利用されてきた。
しかし、30年の間に、必要とされるソリューションにも変化が生じ、クラウドへの移行も進んだ。
ゼットスケーラーのゼロトラストソリューション担当ディレクター Chris Hines氏は、「クラウドへの移行を進め、新しいハイブリッドな働き方をする従業員をサポートしていくためには、企業としてセキュリティ戦略を再考した上で、増大するサイバーセキュリティの脅威に目を向けなければならない」などと述べ、クラウドベースのゼロトラストアクセスサービスの代替利用を勧めた。
前述の同調査でも、ゼロトラストセキュリティモデルの採用を重視する企業は、全体の72%。
また、リモートでもオフィスでも働けるハイブリッド型の働き方が増えるだろうと回答した人は、全体の77%にも上った。
【関連リンク】
・プレスリリース:VPNの隠れたセキュリティリスクを公開し、安全なリモートアクセスの代替手段を提案(ゼットスケーラー)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000055108.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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