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従業員モバイル端末のセキュリティ対策

ニュース 2020.12.19 Google 紛失モバイル端末も遠隔操作可能な「Android Enterprise Essentials」発表

Googleは、12月1日(米国時間)、中小企業を対象にしたモバイル端末管理サービス 「Android Enterprise Essentials」を発表した。

大企業、中小企業にかかわらず、従業員がモバイル端末から業務資料にアクセスできるようになり、仕事効率は劇的に向上した。しかし、モバイル端末の携行は、そこに付随する機密情報が、常に紛失や盗難の危機にさらされているということでもある。

今回の新たなサービスは、遠隔から端末を操作することが可能で、紛失した端末上のデータを消去したり、画面をロックすることができるほか、企業データを暗号化して保護するなど基本的な管理を行うことができる。

これまで、こうしたセキュリティへの対策は、経費、人材ともに大きなリソースを割くか、または、モバイル端末からのアクセスを必要最低限におさえて情報を守る、という二者択一の手段しかなかった。

グーグルによると、Android Enterprise Essetialsは、操作がシンプルなため高度で複雑な管理ソリューションが不要、かつ、手に入れやすい価格も実現しているという。

在宅勤務 セキュリティリスクの高い、個人端末での業務

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、テレワークを導入する企業が急増し、在宅勤務の標準化を発表する大手企業も出てきている。東京都の調査によれば、2020年4月時点でテレワークを導入した企業は62.7%であり、3月時点の24%から1ヵ月でおよそ2.6倍に増加した。

しかし、急激な環境変化にあわせて、万全なセキュリティ体制を整えることは難しく、特に中小企業においては、セキュリティ知識のある担当者を置くことすら困難な状況だ。

さらに、従業員にセキュリティが確保されたパソコンやモバイル端末を支給することができていないため、結果として、個人端末を仕事用に利用するケースも少なくない。

個人端末は、端末の仕様、OSのバージョンなどバラバラであり、また、個人のセキュリティ知識や意識もバラバラであるという点で、非常にリスクが高いが、社員教育にもセキュリティ整備にも多大な費用と時間がかかるため、対策がうてないまま放置されているのが現状だ。

自治体などでは、中小企業が使える助成金や補助金などの募集も随時行われており、また、総務省でも専門家をおいた相談窓口なども設置しているので、随時チェックしておくとよいだろう。

【関連リンク】

・テレワークのセキュリティ あんしん無料相談窓口(総務省)
https://www.lac.co.jp/telework/security.html

・Googleが中小企業向けモバイル端末管理サービス「Android Enterprise Essentials」発表(TechCrunch Japan)
https://jp.techcrunch.com/2020/12/02/2020-12-01-google-launches-android-enterprise-essentials-a-mobile-device-management-service-for-small-businesses/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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