ニュース 2020.12.13 多店舗マネージメントにリモート導入 「Safie」と「はたLuck」協業サービス
クラウド録画サービス「Safie」を展開するセーフィーと、店舗マネジメントツール「はたLuck」を展開するナレッジ・マーチャントワークスが協業し、10月から両社のサービスを連携した「リモートマネジメントサービス」の提供を開始している。
企業のリモートワーク導入が進む状況下において、複数店舗をもつ企業の従業員が、各店舗を訪問する回数にも制限が設けられるようになっている。
こうした中、このサービスを使えば、遠隔でのリアルタイム指示が可能となるという。
両社は、スーパーマーケット「オオゼキ」協力のもと、リモートマネジメントの実証実験を実施。一定の効果を得たことから、サービスの本格提供を開始した。
実験結果によると、重要な時間帯(朝、昼、晩等)の売場状況を遠隔から確認するSV(スーパーバイザー)がタイムリーに状況把握ができるため、これまで以上にきめ細やかなマネジメントが可能になることが判ったという。
業務効率化だけでなく、販売機会を最大化させたり、人材能力開発、モチベーションの向上も期待できるとした。
店舗アルバイトスタッフ 機密情報の共有にも私用アプリ
店舗マネジメントツール「はたLuck」は、8月、アプリのセキュリティを強化したことを発表している。
多店舗サービスを展開する企業においては、アルバイトスタッフが扱う情報にも、多くの機密情報が含まれている可能性が高い。
店舗でのキャンペーン情報、新商品情報、顧客や従業員の個人情報、指導方法やマニュアルなど情報はさまざまだが、たとえば、学生アルバイトスタッフは、それらの情報を日常使いしているLINEなどでやりとりしてしまう。バイトのシフト決めや連絡事項をLINEなどの私用アプリでやりとりする光景も日常だ。
こうして無自覚に行ってしまう情報漏洩リスクに対する企業の懸念は大きく、セキュリティを強化する機能開発が求められていた。
セキュリティ対応項目は、画像・PDF・動画のダウンロード禁止機能、画面スクリーンショット操作に不正利用禁止の警告メッセージ表示、一定期間利用のないユーザーは自動でログアウト、など情報を持ち出せない仕様になっている。
アプリを使い慣れている若い世代は、アルバイト先の店舗に使いやすいツールがなければ、どんどん自分たちのやり易いコミュニケーションの取り方を見つけていくのだろう。
店舗数が多いほど企業理念の共有など、細やかなスタッフ教育も難しくなりそうだが、限られた従業員でマネージメントをしていくためにも、回避できるリスクは、時代にあったツールを活用して乗り越えていくのが賢明だろう。
【関連リンク】
・プレスリリース
店舗マネジメントツール「はたLuck(R)」、クラウド録画サービス「Safie」と連携 店舗経営のリモートマネジメントサービスの提供開始(ナレッジ・マーチャントワークス株式会社)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000037182.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock