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Netflixの品質保持対策

ニュース 2020.11.28 Netflix 障害発生時にも品質維持

定額制動画配信サービスNetflixは、11月2日(現地時間)、障害発生時にサービスを停止することなくトラフィックを管理する仕組みについての解説を公開した。

同社のサービスは、小さなサービスが集まって全体を構成するマイクロサービスの形を取っていることから、一部のサーバーでハード障害が発生しても、サービス全体が停止する可能性は低くなっている。

今回の発表によれば、さらに、トラフィックの重要度を「緊急度の高いもの」「品質劣化を伴うもの」「緊急度の低いもの」の3段階に分け、ユーザーの視聴体験に直接影響しないトラフィックを制限することで、サービス停止を回避しているという。

この重要度の判別を行うのは、Netflixのインテリジェントプロキシゲートウェイ “Zuul” であり、ソースコードは “Github” で公開されている。

市場競争激化へ 大手コンテンツ制作会社のサービス続々開始

コロナ禍において、Netflixの視聴者数は大幅に増加。

現在、約190カ国、1億9300万人以上がサービスを利用しているといい、9月には、日本でのサービス加入者数も500万人を超え、1年で約200万人増えたと発表している。

世界での利用者増加により、サーバー負荷も増大し、実際には、2019年に発生したような世界規模のサービス停止を伴う障害が2020年においても発生はしていた。

しかし、新しい仕組みにより、サービスが停止することはなかったという。

アメリカでは、2019年の11月以降、「Disney+」、「HBO Max」、「Peacock」など、続々と新しい動画配信サービスが誕生している。これまでの配信サービスと違うのは、コンテンツを売る側だった映画・ドラマの製作会社(または親会社)が、直接作品を提供する側としてサービスを提供する点だ。

加入者獲得競争にむけ、コンテンツのみならず、基本的な品質保持や障害回避は、さら重要性を増していくのはあきらかだ。

【関連リンク】

・Netflix explains how "Zuul" keeps streams uninterrupted while self-healing the servers(TechSpot)
https://www.techspot.com/news/87414-netflix-zuul-load-filter-keeps-streams-uninterrupted-while.html

・Netflixが障害時の負荷分散について説明。優先順位を付けトラフィックを制限(Engadget)
https://japanese.engadget.com/netflix-prioritized-load-shedding-080005098.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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