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ディープフェイク動画

ニュース 2020.11.09 米Adobe、Photoshopにディープフェイク編集を防止する編集履歴の閲覧機能搭載

米Adobeは、10月20日、Adobe MAX 2020での新製品発表、商品アップデート発表のなかで、同社の画像編集ソフト「Photoshop」に精巧に作られた合成動画「ディープフェイク動画」の制作編集を防ぐ新たな機能を搭載することを発表した。

新機能「アトリビューション」は、機能をオンにすると、写真の撮影場所・編集履歴の表示が可能で、閲覧者が編集履歴を確認できるもの。2021年の前半をめどに、同社の他のソフトにも順次搭載される予定という。

Adobeは2019年より、コンテンツの信頼性確保を目的とした業界標準開発のための取り組みを開始。ニューヨークタイムズ、ツイッター社と連携して「Content Authenticity Initiative」(CAI)を立ち上げている。

米IT各社、フェイク動画対策を続々開発 日本で初摘発も

ディープフェイク動画とは、GAN(Generative Adversarial Network)のような高度な画像生成・データ生成技術を使って作られるフェイク動画。スピーチ動画の顔だけを別人に差し替えてもまったく違和感がないほど精巧。

日本でも10月、女性芸能人のフェイク動画を作成したとされる男3人が、名誉毀損と著作権法違反の疑いで逮捕された。被害者は約150人いるといい、500本を超える動画が違法に公開されている。

米国では、大統領選挙において、候補者のディープフェイク動画が拡散することで誤った理解につながるリスクへの懸念が広り、Adobe以外にも、米マカフィー、フェイスブック、ユーチューブなど、各社が急ぎ対策を講じた。

サイバーセキュリティ企業の米マカフィーは、10月20日、米McAfee Deepfakes Labの設立を発表。自社ツールを活用した動画の信憑性チェックが可能で、世界各国のメディア、ソーシャルプラットフォームからの依頼を受け付けている。

米マイクロソフトも、9月1日、ディープフェイクを見破る「Microsoft Video Authenticator」を開発を発表した。

【関連リンク】

・「ディープフェイク」脅威に 国内初摘発、海外被害も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64577690S0A001C2CZ8000/

・ディープフェイクラボ:高度なAIを使用したディープフェイクの検出と防御(マカフィー公式ブログ)
https://blogs.mcafee.jp/the-deepfakes-lab-detecting-defending-against-deepfakes-with-advanced-ai

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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