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解読されない量子暗号通信

ニュース 2020.11.03 東芝が解読されない「量子暗号通信」事業化

東芝は10月19日、解読されない「量子暗号通信」と呼ばれる次世代の暗号技術を発表した。

量子暗号通信システムのプラットフォーム提供およびシステムインテグレーション事業を2020年第4四半期から順次開始する。

中国と技術開発競争が激化する中、日本や欧米で事業展開を開始し、各国の通信大手との提携を計画している。

2035年までには全世界で約2兆円規模と見込まれる電子鍵配送サービス市場の25%獲得を目指す。

なぜ解読されないのか?

量子暗号通信は量子力学的な性質を応用した次世代技術で、伝送中の盗聴や解読を確実に検出できるというもの。

一般的に使われている暗号は素数を呼ばれる数の組み合わせで構成されており、計算能力の高いコンピューターによって解読されるリスクがあった。

東芝が開発した量子暗号は、光の粒と呼ばれる「光子」に情報を乗せて送るというもの。光子は第三者に観測されると、状態が変化する性質があるため、第三者から不正に「見られた」ことに気づくことができるそうだ。

電子暗号通信は、不正に見られた時点でその情報を無効にし、新しい鍵をかけるという仕組みだ。

20年以上にわたって量子暗号通信の開発に取り組み、同技術において世界有数のノウハウを蓄積している東芝は、競争が激化する中、市場でのシェア獲得に自信を見せている。

【関連リンク】

・東芝の量子暗号通信(TOSHIBA)
https://www.toshiba.co.jp/qkd/what.htm

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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