ニュース 2020.09.25 印首相ツイッターアカウント乗っ取り被害 金融詐欺に悪用される
米ツイッター社は9月3日、インドのモディ首相のツイッターアカウントが一時的に何者かに乗っ取られていたことを明らかにした。
乗っ取られたのはモディ氏の個人アカウントは約260万人がフォローしており、ハッカー攻撃を受けたことにより、ファロワーに仮想通貨で災害被害者の救援などに使われる政府基金への寄付を求めるツイートが投稿されたという。
モディ氏の事務所はアカウントに投稿されたツイートについてコメントを出していないものと見られる。
118種類の中国アプリの使用を禁止した直後の出来事
インドと中国の間では国境地帯で衝突が発生し、インド兵が20人死亡した6月以降、国境を巡って緊張が高まっており、中国企業が提供するスマートフォンアプリの使用を禁止するなどサイバーセキュリティ強化を図ってきた。
多数の中国アプリを禁止していたのに加え、9月2日にも追加で118種類の中国アプリを禁止すると発表した矢先での今回の事件であった。
ツイッターをめぐっては7月に米国のオバマ大統領や米民主党のバイデン前副大統領、米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)など著名人のアカウントをハッカーが乗っ取り、デジタル通貨の送金を求める金融詐欺に悪用される事件が起きている。
ツイッターではモディ氏の不正ツイートは既に削除され、アカウントを保護する措置を講じたとし、状況は調査中としている。また、現時点で他のアカウントへの影響は把握していないという。
【関連リンク】
・印首相ツイッター乗っ取り 仮想通貨で寄付求める(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63379730T00C20A9000000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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