ニュース 2020.09.15 ボードゲームで医療・大学業界特有のインシデント対応の訓練

ボードゲームは医療業界向けの「医療版」、大学業界向けの「大学版」ともに、システム環境や考慮しなければいけないリスクが一般企業とは異なるため、ネットワークが分離された病院情報システムや外部組織との共同研究システムなど、両業界の特性を踏まえて作成されている。

インシデント対応ボードゲームのイメージ（出展：トレンドマイクロ）

インシデント対応ボードゲームとは、セキュリティインシデント発生時の対応をゲームを通して体感できるもの。

様々な立場のプレイヤーがゲーム内で発生する架空のインシデントに対して調査方法、復旧方法などインシデント対応プランを決定し、模擬訓練とし活用できる他、セキュリティ課題に気づくことができる。

インシデント対応ボードゲームとしては、業種を限定しない「スタンダード版」と金融業界向けの「金融版」がすでに無償提供されている。

医療・大学両業界においては近年、ランサムウェア感染などにより病院業務への支障、大学の研究室用サーバへの不正アクセスなどサイバー攻撃に遭っていることを受け、サイバーセキュリティ対策の見直しや意識向上、コンピューターセキュリティインシデントに対応する専門チームの設置などが求められている。

インシデント対応ボードゲームは付属のルールブックも含めて同社のサイトからダウンロードすることが可能だ。

トレンドマイクロは本ボードゲームの無償提供とボードゲームを活用した人材教育支援活動を通してセキュリティ対策の向上に寄与していきたいとしている。

【関連リンク】

・医療・大学向け「インシデント対応ボードゲーム」を無償提供～業界特有のシステム環境・リスクを想定したセキュリティ事故対応訓練で対応力を強化～（TREND MICRO）
https://www.trendmicro.com/ja_jp/about/press-release/2020/pr-20200827-01.html

TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock