ニュース 2020.09.03 トランプ大統領、TikTokの米事業売却を正式命令
トランプ米大統領は8月14日、中国のバイトダンス社に対し、動画投稿アプリ「TikTok（ティックトック）」の米国事業を90日以内に売却するよう法律に基づいて正式に命じた。トランプ氏は同社が米国の国家安全保障を脅かす行動を取るかもしれないと確信する証拠があるとしている。
これまでは同社に対して45日以内に米企業にTikTok事業の売却をするよう求めてきたが、今回の大統領令によりタイムリミットが45日間延長された形だ。
同社は既にTikTokの米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドにおける事業の売買を米マイクロソフトと協議している。
WeChatを運営するテンセントとの取引も禁止
大統領令ではバイトダンス社に対して、TikTokと過去に買収を行なった動画サービス「ミュージカリー」のユーザーから入手したあらゆるデータを破棄し、破棄したことを米外国投資委員会（CFIUS）に通知することも求めている。
また、8月14日の大統領令では、バイトダンス以外にもチャットアプリの「WeChat（ウィーチャット）」を運営するテンセントとの取引も禁止している。
WeChatは中国における巨大なコミュニケーションツールおよびモバイル決済プラットフォームであり、トランプ氏は「WeChatの全面禁止で中国でのアップルのiPhoneが売れなくなってしまうと懸念しているか」という質問に対し、「米国の安全保障に資することをする」と回答した。
【関連リンク】
・米大統領、バイトダンスに「TikTok」売却を正式命令 （日本経済新聞）
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62686820V10C20A8NNE000/
・ＴｉｋＴｏｋ米事業の９０日以内売却、トランプ大統領が正式命令（読売新聞）
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200815-OYT1T50265/
TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock
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