ニュース 2020.09.02 「note」で著名人ら含めユーザーのIPアドレスが閲覧できる不具合
文章や写真などを投稿できるコンテンツ配信サービス「note」を運営するnote株式会社は8月14日、記事投稿者のIPアドレスが第三者から確認されてしまう不具合が発生していたことを発表した。
今回の不具合でIPアドレスが確認された可能性があるのはnoteアカウントで2記事以上を投稿したことのあるユーザー。noteユーザーが直近でログインしたIPアドレスが記事詳細ページのソースコードから確認できる状態であったという。
同社によると8月14日午前10時40分に不具合が発覚し、応急措置としてnote全体へのアクセスを遮断。同日午前11時56分に修正対応が完了しサービスを再公開したとのこと。
同じIPアドレスで他サイトにアクセスしても同一人物とは限らない
SNSではnoteで表示された著名人のものとみられるIPアドレスを他の掲示板サイトなどの投稿に表示されるIPアドレスと紐付けて公開し、投稿者を特定しようとする動きもあり騒動となった。
IPアドレスとはインターネット上の住所のような役割を担う固有の文字列だが、このIPアドレスで特定個人の住所や氏名、メールアドレスなどを入手することや、同じIPアドレスを利用して他のサイトにアクセスした人物が同一人物であると断定することは不可能だ。
同社では今後再発防止対策として、外部の複数の専門企業に依頼し、noteの脆弱性を発見・対策できるよう第三者の目線からの脆弱性診断を行なっていくとしている。
また、今回の不具合で名誉毀損などの被害を受けたユーザーに対しては、同社が法的措置を含めてサポートを行うという。
【関連リンク】
・【再発防止策】IPアドレスが外部から確認できた事態について(note)
https://note.jp/n/naf3775e93a58
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock