ニュース 2020.08.26 ツイッターに160億円超の罰金か 個人情報の不正利用めぐり
米ツイッター社は8月3日、米連邦取引委員会(FTC)から個人情報を不正利用したと指摘を受けたことを明らかにした。
2011年にツイッター社とFTCが交わした同意に違反したことが認められた場合は巨額の罰金が科せられることになり、少なくとも1億5000万ドル(約160億円)から2億5000万ドル(約260億円)もの損失になると予想されている。
ツイッター社では2009年にアカウント乗っ取り事件が発生し、調査を行なったFTCとの間で「個人情報の取り扱いを厳格にする」という合意が2011年に行なわれている。
著名人のアカウントなど世間の関心を集めるアカウントが本物であることを示す「認証済みバッジ」が導入されたのも、このアカウント乗っ取り事件がきっかけだった。
個人情報がターゲット広告に利用された疑い
8月3日に掲示されたツイッター社の四半期業績報告書によると、2013年〜2019年の間に安全性やセキュリティ確保の目的に受け取った電話番号やメールアドレスなどの個人情報がターゲット広告に利用されていた疑いがあるという。
最終的な結論はまだ出ていないが、ツイッター社は罰金に備え1億5000万ドルを確保しているとのこと。
今回指摘された違反に伴い、ツイッター社は情報セキュリティプログラムの確立と保護について同意しており、今後10年間独立した監査員によって評価されることとなる。
【関連リンク】
・ツイッター、個人情報保護違反の疑い 罰金計上の可能性 (日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62260450U0A800C2EAF000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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