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新型コロナウイルスのワクチン情報

ニュース 2020.08.09 ロシアが新型コロナワクチン情報を狙いサイバー攻撃か、英米カナダが非難

イギリスの国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は7月16日、アメリカ、カナダと共同でロシアが新型コロナウイルスのワクチン研究に関する情報を狙ってサイバー攻撃を行なっているとして非難の声明を発表した。

公表した報告書によるとサイバー攻撃を行なっているのは「APT29」(別名「コージーベア」「ザ・ジュークス」)として知られるサイバー攻撃集団とのこと。ロシアの情報機関として活動しているのはほぼ確実と見られているようだ。

「APT」とは国家系サイバー攻撃集団を指す呼び名で、攻撃集団ごとに番号が割り振られている。今回名指しされている「APT29」は2016年の米大統領選でもサイバー攻撃に関与したことが判明している。

ロシアはサイバー攻撃への関与を否定

「APT29」は新型コロナウイルスのワクチンの開発や試験に関する情報や知的財産を盗むため、政府や外交関係者、シンクタンク、医療・エネルギー関連施設などを標的にサイバー攻撃を仕掛けているという。ロシアはこれらの報告を「根拠がない」と否定している。

声明によると、「APT29」は「ウェルメス」や「ウェルメール」と呼ばれるマルウェアを使用し、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組む各種組織のIPアドレスの脆弱性を調べ見つかった弱点を攻撃していたとのこと。

イギリスのドミニク・ラーブ外相は「ロシアの諜報機関がワクチンの情報を盗もうとしていることは最悪だ」と強く批判し、こうしたサイバー攻撃に対しイギリスは同盟国と協力して対抗していくとした。

【関連リンク】

・“ワクチン情報ねらいロシアがサイバー攻撃”コロナウイルス(NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200717/k10012519831000.html

・ワクチン情報狙いロシアがサイバー攻撃か 英政府が抗議(朝日新聞DIGITAL)
https://www.asahi.com/articles/ASN7K2J52N7KUHBI00C.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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