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サイバー攻撃で停止の工場再開

ニュース 2020.07.05 新型コロナウイルスに関連するデマ拡散の特性

デジタルリスクを検知・解決する方法を提供する株式会社エルテスは6月11日、「新型コロナウイルスに関する不確かな情報の追跡調査」の結果から判明した不確かな情報の拡散のメカニズムについて分析を行ない発表した。

不確かな情報を追跡した調査の結果、同質の情報が様々なバリエーションに展開した形で変質し拡散し続けることが分かった。

不確かな情報の選定は緊急事態宣言が発令されてから1カ月に間に出た情報の中で、特定非営利活動法人ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)のチェック済み情報まとめより選定した。

情報はエルテスが開発した独自ツールにより収集しており「ビタミンDがコロナウイルスに効果的」や「政府配布の布マスク製造を山口県の企業が受注」などがあげられる。

ネットやSNSの普及によって大量の情報が流通、拡散する現代。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、ウイルスの感染拡大の恐怖と共に、インフォデミック(嘘やデマも含めて大量の情報が氾濫し現実社会に影響を及ぼす現象)が人々に不安や恐怖を与えたとみられる。

エルテスでは、このような不確かな情報と向き合い、適切に情報を活用できる情報リテラシーの啓発を行なうために今回の取り組みを実施したという。

デマ情報は再燃する可能性も

新型コロナウイルスに関する不確かな情報を分析したところ、メディアが正確な情報の提供のために行うファクト記事の発信によって一度は鎮まった不確かな情報が、再度別のメディア等で拡散され再燃した例が見受けられたという。

デマ情報は一度のファクトチェックだけでは正しい情報に改められず、再燃する可能性があるのだ。また、調査を通して広がりやすい情報の共通要素も明らかになった。

まず権威者(医師・ジャーナリスト・著名人等)の投稿は拡散しやすく、次にURLのシェア、まとめ情報の投稿も拡散しやすいとしている。URLのシェアやまとめ情報の投稿は長期間継続して情報が発信される傾向があり、1カ月以上継続的に拡散され続けることもあるという。

【関連リンク】

・【緊急調査レポート】 「新型コロナウイルスに関する不確かな情報拡散の性質」(eltes)
https://eltes.co.jp/news/release/3456/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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