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中国のサイバー攻撃をFBIが指摘

ニュース 2020.06.05 中国がワクチン情報窃取狙いサイバー攻撃、FBIが警告

ワシントン米国土安全保障省と米連邦捜査局(FBI)は5月13日、中国が新型コロナウイルス感染症向けのワクチンや治療薬に関する研究データを盗もうとサイバー攻撃を仕掛けているとして、米国の研究機関などに公式に警告した。

FBIと安全保障省の警告によると、政府の支援を受けた中国のハッカーが違法な手段を通じてワクチンや治療、検査に関する価値のある知的財産やデータを得ようとしているとして批判した。

そしてこれらを防ぐためには、全てのシステムのソフトウェアなどをアップデートし深刻な脆弱性を修正することやアカウントに対する多要素認証を義務付けたり、従業員や訪問者の本人確認などの対策をしっかりするよう勧めている。

ワクチンに関係する研究機関などに警戒を強めさせる狙いも

米政府はこれまで、中国は新型コロナ感染拡大に伴いウイルスを研究している重要な研究機関にサイバー攻撃を仕掛け、データを違法に盗み出そうとしていると批判していた。

現在アメリカを含む各国で新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の研究・開発が進むなか、米製薬企業や新型コロナウイルス研究に携わる研究機関に対し警戒を強めさせる狙いもあるとみられる。

ただし、サイバー攻撃に中国が加担しているという証拠は一切明らかにされていない。

一方ワシントンにある中国大使館は、FBIと安全保障省のこれらの警告に対してツイッターで証拠が全くないことを批判し、さらに中国はワクチン開発や治療でリードしていることで知られているとし、サイバー攻撃の必要性は全くないことを示した。

【関連リンク】

・ワクチン情報を標的に、中国がサイバー攻撃…FBI警告「深刻な脅威」(読売新聞オンライン)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200514-OYT1T50144/

・米 中国がコロナのワクチン情報盗もうとサイバー攻撃と警告(NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200514/k10012429331000.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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