Sony
Sony
オリンピック延期を騙る詐欺

ニュース 2020.05.21 東京五輪の延期で損害の負担の寄付を呼びかける詐欺メールが発生

サイバーセキュリティ大手のトレンドマイクロ社は4月30日、開催が延期された東京オリンピックの損害分を負担するための寄付を呼びかけるメールが確認されているとして注意を呼びかけた。

トレンドマイクロによると、オリンピック委員会の関係者を装う詐欺メールの文面は「私たちは海外機構で予約したチケット、ホテル、航空券、材料などの巨額の損害賠償を負担せざるを得ない」などというもので、開催延期に伴う損害賠償費用の支援を求める内容だという。また、寄付をした後は特定のメールアドレスに個人情報を送るようにも促している。

万が一、寄付金を入金し個人情報を送ってしまうと、金銭被害だけでなく、別の詐欺被害や他の犯罪者に情報を共有される危険性もあるため注意が必要だ。

寄付の入金手段には仮想通貨を指定

今回の詐欺の手口で特徴的なのは、寄付の入金手段に仮想通貨を指定していることだといい、その上で、入金には仮想通貨の中でも価格が安定しサイバー攻撃者からも注目されているステーブルコインを指定しているという。

これらの詐欺メールは4月24日〜26日にかけて400件以上確認されており、今後もこのような攻撃や詐欺に巻き込まれないように細心の注意が必要だ。

トレンドマイクロはこのような手口の対策として、メールのフィルタリングやセキュリティソフトの詐欺対策機能をオンにし、不審なメールを受信しないように対策すると共に、最新のサイバー攻撃に関する情報を入手することも有効だとしている。

【関連リンク】

・【注意喚起】東京オリンピックへの支援を呼びかける偽の寄付メールに注意(トレンドマイクロ)
https://is702.jp/news/3675/

・五輪延期で「損害の負担を」寄付募る不審メールにご注意(朝日新聞DIGITAL)
https://www.asahi.com/articles/ASN4T5JFSN4SOIPE03R.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

あなたの大切なパソコン・スマホを守ります!
世界が認める総合ウイルス対策ソフト

カスペルスキー

この記事を気にいったらいいね!しよう

セキュリティ通信の最新の話題をお届けします。

ページトップ