ニュース 2020.03.23 スマート家電の安全性を診断、トレンドマイクロ無料スマホアプリを提供

同社の調査によると、日本国内の家庭において、脆弱性が存在する機器がホームネットワークに接続されたケースは10%程度あることが明らかになっているという。

スマート家電には、脆弱性を悪用してマルウェアを感染させ、感染させたスマート家電をスパムメールの送信等、サイバー攻撃の踏み台にするなどの多くの攻撃が確認されている。

他にも、スマート家電に採用されているOSの脆弱性を利用して仮想通貨の発掘を行うなど、ホームネットワークに繋がるスマート家電の脆弱性を悪用する複数のマルウェアも存在する。

同アプリでは、ホームネットワークに接続されたルーターやウェブカメラなど、スマート家電で採用されることの多いOSのAndroidやLinuxで不正な操作がされる脆弱性を診断する「脆弱性チェック機能」が利用できる。

また、スマート家電を狙うマルウェアが悪用するポート（外部とデータを入出力するための仕組み）が、解放されていないかを診断する「オープンポートチェック機能」も備える。

同社は、これらの機能を利用することで、家庭内のスマート家電がサイバー攻撃を受けるリスクを可視化し、修正プログラムの適用や設定の変更など必要な対策を講じることができるとしている。

【関連リンク】

・家庭内ネットワークに繋がるスマート家電の安全性を診断する無料アプリ 「スマートホームスキャナー™」を提供開始（トレンドマイクロ株式会社）
https://www.trendmicro.com/ja_jp/about/press-release/2020/pr-20200302-03.html

TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock