ニュース 2019.11.08 楽天モバイル「接続できない」と相談が相次ぐ
携帯電話市場への本格参入を目指し、楽天が10月から試験段階として提供を行なっている「楽天モバイル」で消費者から「接続できない」といった内容の相談が相次いでいることが判明した。
楽天は東京・名古屋・大阪・神戸に住む4,500人以上の対象者にSIMカードを発送したが、実際に利用しているユーザーは全体の8割程度であり、残りの2割はまだ通信を開始していない状況だという。
「接続できない」原因は?
多くの人が通信を行えていない原因として、今回のサービス対象地域に含まれる屋内など、都心部であっても通信が圏外になってしまう場所が当初の想定よりも多かったことなどがあるようだ。
楽天は現在KDDIと通信設備のローミング(相互乗り入れ)に関する契約を完了しており、サービス地域の外などにいるときはこのKDDIの回線につながるよう仕組みを整備している。
今回のトラブルを受けて楽天では、カスタマーサポートの窓口を増やすなどして通信が正しく行えない場合のユーザーの対応に備える方針だ。
楽天モバイルの今後の予定
楽天モバイルは2020年3月末までは無料でサービス提供を行う計画だが、今回のトラブルなど安定的な通信の提供に関してまだまだ課題があるのは否定できない。
こういった課題に対して楽天は今年度末までに現在約1700局程度ある基地局数の倍以上に増やすことを目標としており、約3400以上の基地局設置を計画しているという。
【関連リンク】
・楽天モバイル「接続できない」 利用者から相談相次ぐ(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASMBQ7S6LMBQULFA00G.html
・楽天携帯「つながらない」相談相次ぐ 屋内で圏外に(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51273290S9A021C1TJC000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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