ニュース 2019.09.30 Youtubeの児童保護法違反でグーグルに180億円の制裁
米連邦取引委員会（FTC）とニューヨーク州は、Googleが傘下に抱える動画投稿サービスの「Youtube」が子どもから違法に個人情報を収集したとして1億7千万ドル（約180億円）の制裁金を課したことを発表した。
今回行われた申し立ては、Youtube上の子どもチャンネルの視聴者に対して保護者の同意無しにcookieを使った個人情報の収集が行われており、これはアメリカの子どものプライバシーを保護する連邦法に違反するという内容だ。
Googleは、日本円にして約180億円の和解金の支払いに加え、子ども向けチャンネル関係者への定期的なトレーニングの実施やターゲティング広告の廃止といったシステム改善を測るとして9月4日に和解が成立している。
1998年の制定以来、制裁金は過去最高額を記録
今回課せられた制裁金は1998年に制定された連邦法である「児童オンラインプライバシー保護法（COPPA）」に違反したことによるものだ。
制裁金の額は同法の違反に対するものでは過去最大で、Googleがプライバシー関連の問題として支払う金額でも過去最高額となる。
Googleが過去に支払ったプライバシー関連の和解金（出典：FTC）
【関連リンク】
・Google and YouTube Will Pay Record $170 Million for Alleged Violations of Children’s Privacy Law（Federal Trade Commision）
https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2019/09/google-youtube-will-pay-record-170-million-alleged-violations
TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock
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