ニュース 2019.07.29 フェイスブックが独自の仮想通貨「Libra」の開発を発表
6月18日にフェイスブックが2020年の提供開始を発表した独自の新しい仮想通貨「Libra(リブラ)」が世界中に大きな波紋を広げている。
フェイスブックは世界中に27億人のユーザーを抱えており、銀行の信用が薄い発展途上国に向けた決済プラットフォームとして独自仮想通貨であるリブラを提供していく考えだ。
技術開発はフェイスブックの子会社であるカリブラが中心となり、管理団体としてはフェイスブック本体から独立して「リブラ協会」が設立され、MasterCard、Visa、PayPal、eBay、Uber、Lyftといった28の企業や非営利組織などが参画している。

Libraホームページ(出典:libra)
影響の大きさから各方面で懸念の声が噴出
フェイスブックは、個人情報の漏洩を度々繰り返していることで信用を大きく失っており、金融資産を扱うような仮想通貨のサービスを提供することには誰しもが疑問を抱くところだ。
また、関税の徴収に関する問題やマネーロンダリングに悪用される危険性などが大きく取りざたされている。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は12日、Twitterにて「私はビットコインや他の仮想通貨のファンではない」と前置きをした上でフェイスブックのリブラについても「もしフェイスブックが銀行になりたいのであれば、他の銀行と同様に新しい銀行規制を設けるべきだ」との発言を行った。

【関連リンク】
・Libra | Digital Global Cryptcurrency Built on Secure Block Chain(libra)
https://libra.org/en-US/
・ホワイトペーパー(libra)
https://libra.org/ja-JP/white-paper/#introduction
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
