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仮想通貨が不正流出

ニュース 2019.05.22 仮想通貨取引所バイナンスで仮想通貨45億円が不正流出

5月8日、世界最大手の仮想通貨取引所であるバイナンスは、ハッカーによるサイバー攻撃を受けて7000ビットコイン(日本円で44億円相当)が不正に引き出されたと明らかにした。

今回発生した被害額については、サイバー攻撃による被害を保障するために同社が創設したSAFU基金より補てんするとしているため、ユーザーの預金は保障される。

被害の範囲についてCEOのジャオ氏が説明

ジャオ・チャンポン最高経営責任者(CEO)はバイナンスのウェブサイト上で、今回被害にあったのはビットコインの2%を保管していたウォレットで、その他のウォレットには被害を受けていないと説明した。

攻撃の手法については、ハッカーはフィッシングやコンピューターウイルスを使用して乗っとった複数のユーザーアカウントを一斉に操り、パスワードや二段階認証などといったセキュリティチェックを突破して攻撃を行なったという。

また、事件のあった5月8日の正午(日本時間)、ジャオ氏は今回の事件に関して、Twitterのライブ動画を利用して会見を開いている。

同氏は、ハッキングが行われた期間のビットコインの取引をなかったことにして被害前の状態に戻す「Reorg(リオーグ/ロールバック)」の実施を検討しているとコメントしたが、その後の検討の結果、Reorgは実施しないものと決定された。

出入金の再開は約1週間後

同社はこれから全てのシステムとデータの徹底的な調査を行うと発表しており、対象となるデータの量からおよそ1週間の間は出入金の処理を再開することはできないものと見られる。

今回のバイナンスによるビットコイン流出の発表を受けて、ビットコインの価格BTCは一時4.2%下落したが、その後は下落分の一部を取り戻した。

【関連リンク】

・Binance Security Breach Update(Binance)
https://binance.zendesk.com/hc/en-us/articles/360028031711

・仮想通貨取引所バイナンス、ビットコイン4100万ドル相当が不正流出(ロイター)
https://jp.reuters.com/article/crypto-currency-cyber-binance-idJPKCN1SE0VY

・巨額仮想通貨ハッキング発表から4時間 バイナンスの"トップ"がスピード会見 ビットコインのロールバックの可能性にも言及
https://jp.cointelegraph.com/news/binance-cz-announced-some-plans-after-7000-btc-hacking-incident

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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