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Twitterで「当選詐欺」横行

ニュース 2019.01.18 Twitterで「当選詐欺」横行――「賞品の送料は当選者負担」とクレカ情報を要求

 SNSから応募できる懸賞が人気だが、Twitterで懸賞に応募したところ詐欺の被害にあったという報告が、ネット上で拡散している。

「ゲーム機当選!」の喜びも束の間、カード不正利用や個人情報バラマキ被害に

 今月初めからネット上で拡散されているのは、「【公式】ドロップ(DROP)」というアカウントが実施したプレゼント企画に応募した結果、クレジットカードを不正利用されたという情報で、被害にあわれた方がスクリーンショットを添えて経緯をツイートしている。

 その方は昨年9月、ゲーム機が当たるという「ドロップ」の懸賞に応募して当選。賞品の送料は自己負担でクレジットカード払いだというのでカード情報を教えたところ、不正利用されたという。また、この方がドロップの名を挙げて注意喚起のツイートを行ったところ、ツイートを消せと脅され、個人情報をばらまかれたという。

GMOペイメントゲートウェイが注意呼びかけ

この件ではカード情報入力の際、GMOペイメントゲートウェイの決済サービスを使っているという表示があったといい、名前を使われた同社が注意を呼びかけている。

・当社の社名およびロゴマークを使用したTwitterの懸賞サイトにご注意ください(GMOペイメントゲートウェイ)
https://corp.gmo-pg.com/newsroom/news/info/2019/0111.html

 騙す側は、決済処理サービスを使った支払いに見せかけているが、実際は決済代行会社のサイトに移動せず、その場でカード情報を入力させている。その時点で怪しさに気づくことができればいいが、なかなか気づけないものだ。

GMOペイントゲートウェイが注意呼びかけ

アカウント凍結後も後継アカウントや類似の手口

 ドロップのアカウントは、ユーザー名(@から始まる部分)を少しずつ変えながら、ゲーム機のプレゼント企画や福袋の販売などを行っていたが、現在は凍結されている。しかし、ドロップの後継アカウントと思われる「【公式】AIRDROP(ドロップ)」という名前のアカウントが複数作成されているほか、類似した手口を使う別のアカウントも見つかっている。
 以下は、この件について個人の方がまとめた情報だ。

・【注意】【詐欺】「【公式】ドロップ(@officiaI_Drop)」のフォロー&RTに応募!当選したら、カード不正利用・個人情報拡散・脅迫される【拡散希望】(Togetter)
https://togetter.com/li/1304995

・【注意】カード不正利用・個人情報拡散・脅迫!悪質「【公式】ドロップ(@officiaI_Drop)」(凍結済み)が新たに「【公式】日本 CyberDyne(@CyberDyne_lnc)として活動中【詐欺】(Togetter)
https://togetter.com/li/1308609

詐欺目的の“偽懸賞”に注意を

 さまざまな企業がTwitter、Facebook、Instagram、LINE上の公式アカウントで自社製品などをプレゼントする企画を行っており、こちらは何の問題もない。注意が必要なのは、個人情報をだまし取ることや、あるいは会員制サイトに登録させたりアプリをダウンロードさせたりしてアフィリエイトの報酬を得ること、フォロワーの獲得などを目的に、詐欺師が行っている偽の懸賞企画だ。企業をかたるアカウントや、【公式】と名乗りつつ企業名や団体名が書かれていないアカウント、有名人を名乗るアカウントなどが、プレゼント企画のツイートを何度も行っているケースが目に付く。

詐欺目的の“偽懸賞”に注意を

ゲオの公式Twitterになりすました偽アカウント

 昨年2月にはゲオの公式Twitterアカウントになりすました偽アカウントが出現して偽キャンペーンを実施し、同社が注意喚起のツイートを行っている。ゲーム機が当たったとして送料をクレジットカードで支払うよう求めていたようで、上記のドロップと関連している可能性もある。
・ゲオ公式アカウントの該当ツイート
https://twitter.com/geo_official/status/966181618313547779

ZOZO前澤社長の100万円プレゼント企画でも偽アカウント続出

 今月初旬には、株式会社ZOZOの前澤友作社長が実施した100名に100万円をプレゼントするという企画に便乗し、住所を教えろ、振込用の口座番号を教えろ、振込手数料を払えなどとメッセージを送り付けるアカウントが複数出現し、前澤氏が注意を呼びかけている。
・前澤友作氏の該当ツイート
https://twitter.com/yousuck2020/status/1082467580739170304

対策:SNSの懸賞を安全に楽しむには

 詐欺の被害にあわないためには、認証済みのアカウントが行っている懸賞を選んで応募することをおすすめする。Twitterでは、上記の前澤氏のツイートにあるように、名前の横に青い認証マーク(認証バッジ)がついている。Facebook、Instagram、LINEでも、認証済みアカウントにはバッジが付くようになっている。

 LINEでは、緑色のバッジがついているのが公式アカウント、ネイビーのバッジがついているのが認証済みのLINE@アカウントだ。グレーのバッジは、誰でも取得できる一般のLINE@アカウントであることを示している。

 ただし、認証バッジがついていない公式アカウントも多数ある。バッジがついていないから偽アカウントだということではない。

TEXT:現代フォーラム

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