トピックス 2019.12.18 クリスマスシーズンに活発化するネット詐欺に気を付けよう
季節はすっかり冬となり、日に日に寒さも増している中、今の時期はクリスマスをどう過ごそうかと考えている方もきっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
多くの方が楽しみにしているクリスマスですが、クリスマスシーズンに向けて消費が活発となるタイミングを狙ってサイバー犯罪の動きも活発になる傾向があります。
今回の記事では、トラブルに巻き込まれることなくクリスマスを楽しむために気を付けておきたい注意点についてご紹介します。
ネット詐欺はクリスマスのネガティブな伝統?!
クリスマスシーズンになると、食事やプレゼント・飾りつけなどのための消費活動が活発になりますが、これはネット上での消費についても同じで、この時期は関連商品の売り上げが高くなります。
しかし、ネット上では毎年このクリスマスシーズンのショッピングを対象に詐欺行為が多発しており、その様子はクリスマスの悪しき伝統と化していると言っても過言ではないほどです。
アメリカでは、サイバーセキュリティー会社のマカフィーによって「2019年のクリスマスホリデーシーズンがネットでのショッピングを行う消費者にとって最大の脅威となる可能性がある」ことを警告しています。
その背景には「ネット上の詐欺師が利用可能な小規模オンラインショップアカウントが増えていること」と「サイバー攻撃の手段がかつてないほどに巧妙化している」ということがあるようです。
クリスマスシーズンのネット詐欺の特徴
クリスマスシーズンのネット詐欺の手口としては毎年次のようなものが一般的です。
● 巧妙な偽販売サイトを作成し、商品を購入すると粗悪な商品(偽ブランド品など)が送られる
● または商品が送られずに購入代金を搾取される
このような悪質な販売サイトですが、ショッピングサイトのクオリティは年々上がっており、問題のない優良なサイトとの見分けが付きづらくなっているため、注意深くサイトを確認する必要があります。
また、詐欺サイトでの決済手段にクレジットカード情報を入力していた場合、カードの悪用という二次被害にもつながってしまいますので、セキュリティコードを含むクレジットカード情報を入力する際には、慎重にサイトの見極めをすることが欠かせません。
近年ではラッピング無料や送料無料をうたい文句としたサイトも存在している他、今年はプレゼントなどの商品だけでなく偽のギフトカードを販売する手口も登場しています。
ネット通販の大手や百貨店などのギフトカードもネットでの売買時には、偽物の販売やトラブルが起きやすいことを念頭に置いておきましょう。
クリスマスが台無しにされてしまわないために
クリスマスシーズンに関わらずオンラインショッピング時に詐欺にあわないために一番気を付けるべきことは、信頼できるサイトで商品を購入することです。
偽の販売サイトは日本国外で作られることも多いため「販売サイトの文章に不自然な箇所がないか」などを注意して少しでも怪しく感じた場合は運営・販売会社の概要や所在地を確認することで詐欺に遭う確率を下げられます。
HPや会社情報などを調べた結果、何も建物がない場所が登録されている場合などは、どんなにお得な商品が販売されていても購入は控えたほうがよいでしょう。
メールで販売サイトに誘導された場合には、リンクをクリックする前にメールの発信元を確認してみてください。
リンクのクリックやテキストの入力を完了する前に一度手をストップして、その入力先が問題ないか確認する癖をつけることで、多くのネット詐欺を避けることができます。
終わりに
ネットショッピングは利便性が高く、人気の商品が低価格で購入できるなどのメリットがあります。
その一方で、販売されている商品や販売者を直接確認することができず、トラブルにつながってしまう事例は今でも後を絶ちません。
イベントごとの多い今の季節、どうしても普段より注意も散漫になりがちですが、身近に潜むサイバー犯罪のリスクには十分注意を払って楽しいクリスマスを迎えましょう。
【関連リンク】
・Don’t let a Scrooge’s scam ruin your family’s holiday(McAfee)
https://www.mcafee.com/enterprise/en-us/about/cybercriminals-holiday-traditions.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock