ニュース 2021.07.28 トレンドマイクロ、東京五輪をうたう詐欺サイトが複数登場していると注意喚起
東京オリンピックへの興味関心を利用して、詐欺サイトへ誘導しようと、さまざまな姿を装った偽Webサイトが相次いで登場している。
サイバーセキュリティ企業のトレンドマイクロ(東京都渋谷区)によれば、東京五輪の映像を配信するとみせかけ、「無料ネットライブ配信」などの文言で興味をひこうとする、NHKや民法のサービスを装った、偽Webサイトが複数見つかっているという。
「東京五輪」と検索しただけでも詐欺サイトにアクセスしてしまう危険あり
テレビ局のサービスを装ったサイバー犯罪は、さまざまな姿をして、目のまえに現れる。そのうちの一つは、ブラウザの「通知の表示」機能を使い、詐欺サイトへの誘導を行うものだ。
ユーザーが、閲覧しているサイトから、今後も最新情報を受け取りたいと判断して「通知の表示」を許可すると、ユーザーの端末には強制的に広告が表示されるようになる。サイバー犯罪者は、広告の閲覧数を稼ぐことで、広告収入を得られる仕組みだ。
魅力的な秘蔵映像などがあると見せかけ、ユーザーアカウント登録をするように促すものもある。この場合は、アカウント登録時にクレジットカードや住所氏名などを入力させることで、個人情報窃取する。
さらには、競技スケジュールを検索した人にむけ、偽の競技日程紹介サイトへ誘導するものまである。競技映像ではなく、関連情報を検索しただけでも危険が待ち受けている状況だ。
東京オリンピック期間中は、競技速報など、気になる人も多いだろう。しかし、くれぐれも偽の情報に誘導されることがないよう、注意を払う必要がある。
【関連リンク】
・東京オリンピック開会直前、偽のTV放送予定ページからブラウザ通知スパムへ誘導する攻撃を確認(トレンドマイクロ)
https://blog.trendmicro.co.jp/archives/28308?_ga=2.220783263.626699671.1627020371-1353788252.1603768488
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock